ドイツ1部・フランクフルトの長谷部誠が今季限りで現役を引退することを表明した。長谷部は4月16日、現地で会見。流ちょうなドイツ語で「僕はシーズン終了後に現役を引退します。ただまだ現時点で終わりではありません。僕もチームも今シーズンのリーグ戦のラストスパートに集中したい」と話した。
長谷部は静岡県藤枝市出身の40歳。藤枝東高を卒業し、2002年に浦和レッズに入団。チームのJ1制覇や、ACL=アジアチャンピオンズリーグの初優勝に貢献した。
2008年にドイツ1部リーグのウォルフスブルクに移籍し、その後、ニュルンベルクを経て14年からフランクフルトに所属。その堅実なプレーやキャプテンシーはドイツでも発揮され、フランクフルトでは2021年から22年にかけてのシーズンでヨーロッパリーグ制覇に貢献した。
日本代表でも、ミッドフィルダーやディフェンダーとして歴代7位の通算114試合に出場し、ワールドカップ(W杯)では2018年のロシア大会まで3大会連続でキャプテンを務めた。代表のキャプテンでの出場試合は、歴代最多の81試合を記録した。
フランクフルトでの出場機会は減っていて、今季のリーグ戦でフル出場したのは2月18日に行われた堂安律が所属するフライブルクとの試合だけで、第29節を終えた4月13日時点で7試合の出場にとどまっていた。
長谷部は引退を決めた理由について「体力的なことでいえば回復するのに時間がかかるようになったし、気持ちの面も含めて、次のステップに進みたいと思うようになった。40歳になってもサッカーは大好きだが、そのサッカーを子どもたちと楽しんだりすることはできてもプロを続けるとなるとどうかなど、を考えた。家族ともたくさん話してこの決断につながった」と話した。
今後については「クラブの上層部といろいろ話をしている。まだ、細かい点は話し合わないといけないが、非常にいい提案をしてもらった」。現役引退後もフランクフルトのクラブに残り、指導者の道に進むことが確実になった。
長谷部のトレーディングカードと言えば、今年2月にブンデスリーガ通算試合数380、さらにフランクフルトでの通算300試合を達成した際に、「TOPPS NOW」からレジェンドとしてカードが発売された。再び、このカードが脚光を浴びることになった。
長谷部の2月の「TOPPS NOW」についてはこちらで紹介させていただいた。
⇒長谷部誠がフランクフルト通算300試合出場で「TOPPS NOW」!
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。