リゾートトラスト レディス」の最終日が5月26日、関西ゴルフ俱楽部で開催された。岩井明愛(Honda)が、混戦を制して、通算アンダー15の273で今季初優勝。岩井明にとってツアー通算4勝目にして、自身初となる4日間大会での優勝だ。
最終日、首位と1打差の2位からスタートした岩井明。1番でボギーを叩いてスタートダッシュは叶わなかったが、6番・7番でバーディーを獲ると首位にいた金澤志奈(クレスコ)を抜いて一度は単独首位に浮上。その後、8番・9番でボギーに沈み首位が入れ替わる大混戦に突入。それでも、岩井明は集中力を切らすことなく自分のプレーに徹した。後半に4バーディーを奪い、最終的に7バーディー、3ボギーの68でプレーし、2位の竹田麗央に3打差をつけてフィニッシュ。逆転優勝を飾った。
強気で攻めるアグレッシブなゴルフが魅力の岩井明だが、双子の妹の岩井千怜(Honda)が今季すでに2勝を挙げている中、なかなか調子を上げられず、今季はここまで結果に繋がらなかった。「嬉しい気持ちもありますが、ホッとした気持ちも大きいです」と笑顔で話した。公式SNSでは「今季、初優勝をすることができました。自分のゴルフを最後まで応援してくれたゴルフファンの皆さん、ありがとうございました。今後もゴルフ界を盛り上げられるように、元気を届けられるように頑張っていきます。皆さん是非応援宜しくお願いします」と応援してくれるファンへ向けて、喜びのコメントを綴った。
8歳の時、父の通うゴルフ練習場に姉妹でついていったことをきっかけにゴルフを始めた。2021年、姉妹揃ってプロテストに一発合格すると、翌年の2022年に史上初となる姉妹同一年シード権を獲得。2023年に「KKT杯バンテリンレディスオープン」で初優勝を飾ると、「住友生命レディス東海C」と「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」では初日から首位を一度も譲らずに2週連続で完全優勝を達成して、昨季は3勝を挙げている。
注目の岩井姉妹の次戦は5月30日に開幕する全米女子オープン(ペンシルベニア州・ランカスターCC)。昨年は予選落ちで涙をのんだが、将来の米ツアー参戦を望む岩井姉妹にとって今年は腕試しではなく、上位に食い込む戦いにするという意気込みが感じられる。きっと、技術だけでなく多くの学びが得られる一戦になる。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では、今季初Vを挙げた岩井明のカードを販売中。姉妹での「エポワン」発売、同シーズンでの発売、2シーズン連続の発売、もちろん、すべて、史上初の快挙である。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。