FANATICS社はサッカーの「プレミア・リーグ」と2025年6月からトレーディングカード、ステッカーの制作・販売に関するライセンス契約を結んだことを発表した。現在はPANINI社が2021年に契約を更新して2025年5月まで契約を延長。だが、5年前まではTOPPS社が保有。TOPPS社は2022年1月にFANATICS社に買収された。
FANATICS社はサッカーでは現在、ブンデスリーガ (2008 年から) および UEFA クラブ コンペティション (2015 年から) のリーグおよびスポーツライセンスの権利を保有している。米国のMLS、日本のJリーグのトレーディングカードも制作・販売している。MLB以外では現在、独占契約を結んでいるF1に加え、将来的にはNBA、NFL、UFCからのライセンス取得を目指している、とも言われている。
プレミアリーグの最高商業責任者ウィル・ブラス氏は「FANATICS社を2025/26シーズンからプレミア・リーグの公式ステッカーおよびトレーディングカードのライセンシーとして迎えることができてうれしく思う」と声明を発表。「彼らは傑出した実績とイノベーションへの強い取り組みをもたらし、世界中のファンが愛するスポーツへの情熱を表現できるよう支援している。 このパートナーシップを通じて、私たちはすべての人にとって真に思い出に残る収集体験を生み出すことができるでしょう」と大きな期待を口にした。
今回のプレミア・リーグとの契約により、FANATICS社(TOPPS社)はヨーロッパでの事業拡大へ大きな足がかりをつけた。プレミア・リーグへの関心は世界中に広がっており、 世界で最も価値のあるサッカークラブのトップ 10のうち6チームがプレミア・リーグに所属している、という。
FANATICS社ののトレーディングカード部門のデイビッド・ ライナー社長は、伝統的にステッカーが人気のあるヨーロッパで、トレーディングカードの大きな展開を目指している、とし「我々が収集品というカテゴリーで何ができるかだけでなく、トム・ブレイディ、フリオ・ロドリゲス、ロナルド・アクーニャ・ジュニアといった選手との関係で我々が何をしてきたか、にもプレミア・リーグは非常に興味を持っていた」と話した。
FANATICS社ではプレミア・リーグとアパレルの提携も行っている。
トレカジャーナル編集部