「NBAドラフト2024」が6月27日、ニューヨーク州のブルックリンのバークレイズ・センターで開催され、2日目にスーパースター、レブロン・ジェームズの長男ブロニーが2巡目の全体55位で父親が所属するロサンゼルス・レイカーズから指名を受けた。
NBAで通算4度の年間最優秀選手(MVP)と同4度のファイナル制覇を誇るジェームズは、かねて来季にブロニーと同じチームで一緒にプレーしたいと話していた。親子でのプレーが実現すれば、リーグ史上初となる。
ブロニーは南カリフォルニア大学の1年生ガードとしてプレーした昨季は、1試合平均4.8得点、2.8リバウンド、2.1アシストを記録した。高い身体能力や試合での優れた感覚を持ち合わせ、ガードではトップクラスの若手有望株と評価されるが、NBAプレーヤーとして完全に成熟するには時間を要するという声もある。
米メディアによるとジェームズ親子の代理人を務めるリッチ・ポール氏は、ドラフトでレイカーズより前の指名権を持つチームに対し、ブロニーを強行指名した場合、契約せずに豪州でプレーする意向だと事前に通告していた。
TOPPS社ではオンデマンドカード「TOPPS NOW」でドラフト指名時のスーツ姿のブロニーのカードを発売。ブラインドパックでカラーパラレルを封入したサインカードも作った。
高校、大学時代から注目されてきたブロニーだが、すでに、「2023-24 BOWMAN University Chrome」ではレブロンとのデュアルオンカードのデュアルオートを封入し、話題を集めた。
このカードはレブロンがTOPPS社の親会社であるFANATICS社とトレーディングカードの制作・販売に関する独占契約を結んだことで実現した。だが、現在、NBAトレカの制作・販売に関する契約はPANINI社が結んでおり、レイカーズでの父子競演が実現しても、デュアルオートが作られるかは微妙だ。
NBAトレカの権利がPANINI社からTOPPS社に移行したり、父子でのプレーを望み、現役を続行している、とまでされるレブロンがPANINI社と契約を結べば、レイカーズユニホームでのデュアルオートはは作られる。そんなわずかな可能性にコレクターは一縷の望みをかけるしかない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。