「2024 宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」がの最終日が6月9日、兵庫県神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部で開催され、大里桃子(伊藤園)が通算12アンダーの276で3年ぶりの優勝を決めた。2021年5月の「ほけんの窓口レディース」以来のJLGPAツアー通算3勝目。大里は今回の優勝で8月22日からスコットランドにあるゴルフの聖地、セント・アンドリュースで開催される「2024 AIG全英女子オープンゴルフ選手権」への出場権を獲得した。
最終日、首位の内田ことこ(加賀電子)に1打差の2位でスタートした大里は、6番、7番で連続バーディーをとると単独首位で前半を折り返し。そのまま好調をキープしたプレーでファンを魅了すると、15、16番でも連続バーディー。最終18番でも1.5メートルのウィニングパットを決めてバーディーでフィニッシュ。スコアを5つ伸ばし、6バーディー、1ボギーで67とした大里は、2位の山下美夢有(加賀電子)に2打差をつけて逆転Vを勝ち取った。
公式SNSでは「3勝目を挙げることができました!去年のことを思うとここまで復活できたのがとても嬉しいです。今回の優勝で全英女子オープンの出場権も獲得しました。初の海外メジャー、とても楽しみです。表彰式では、憧れの藍さんからブレザーを頂きとてもハッピーな気持ちでした。そしてTeam MOMOKOの皆さん、熱い応援最高でした。ありがとうございました!この優勝で満足することなく、また勝てるよう頑張ります!」初の海外メジャーへの挑戦にも触れ、これからへの期待感がうかがえる。
8歳の時に父の勧めでゴルフを始め、小学生時代から積極的に試合に参戦して活躍。高校時代には「全国高等学校ゴルフ選手権大会」の女子団体戦で1年、3年次に優勝。プロテストは2018年に2度目の挑戦で合格し、その23日後に「CAT Ladies」で初優勝。これはLPGA入会前に優勝していた選手を除いた史上最短記録だ。2023年はプロデビュー以来キープしていたシード権を獲得できず伸び悩んだが、クォリファイングトーナメントで5位となり、2024年JLGPAツアー前半の出場権を得た。
大里も先週優勝した新垣比菜(ダイキン工業)や全米女子オープンで2位になった渋野日向子(サントリー)と同じ1998年度生まれの黄金世代。黄金世代では今季のツアーで大里が5人目の優勝と、その活躍が特に目立っている。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では、大里にとって2枚目、優勝カードでは初となるカードを発売。遠くを見るようなポーズのカードは、まるで、全英OPでのプレーを見据えているよう。年内に発売されるEPOCH「2024 JLPGA Official Trading Cards TOP PLAYERS」への収録も含め、大里の今後が楽しみだ。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。