「アース・モンダミンカップ」は雨の影響で1日延期され、予備日の6月24日に千葉県袖ケ浦市・カメリアヒルズカントリークラブで最終日が開催された。2位に6打差をつけて首位でスタートした小祝さくら(ニトリ)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算16アンダーで後続の追い上げを振り切って優勝を決めた。
小祝は3月の「ヤマハレディース葛城」以来の今季2勝目、ツアー通算11勝目となった。また、この優勝で賞金5,400万円を獲得して、生涯獲得賞金7億円を突破した。
今大会は6月23日の降雨によるコースコンディション不良のため、22日に順延された第3ラウンドの競技再開が13:00に繰り下げられ、この日は同ラウンドのみを行うという異例の進行。2021年「日本女子オープン」以来の3年ぶり4度目、また、同大会では2020年以来の2度目となる月曜決勝となった。
最終日は前日までの雨が嘘のような快晴。あまりの気温の高さに選手たちの体力が奪われる中、小祝も月曜決勝というステージにリズムを崩されたかのように見えた。序盤から調子が上がらずティーショットをラフに入れてしまうことも。さらに3番でボギー、そしてその後も不調が続き、パーを連発してしまう。
一時は2位に2打差まで詰められるが、事態が好転したのは14番。4メートルのパットを難なく決めると、15番でも15メートルのパットを決めて連続バーディー。さらに18番でもバーディーを獲り、5日間にわたる長い戦いを粘りのゴルフで逃げ切った。
23日が終了した時点で「まだ18ホールありますし、どうなるか分かりません。明日は最後まで集中力を切らさずにプレーすることが目標です」と話していた小祝だが、しっかりと有言実行した。
さらに優勝インタビューでは「今日のゴルフは耐えるゴルフというか、うまくいかないゴルフで難しかったけど、その中でも優勝することができてうれしかったです。月曜に持ち越したのは初めて。4ラウンド戦ったので思い出に残る優勝になりました。これからもまだ試合が続くので、メジャー優勝目指して頑張ります」と喜びを語っている。
試合後の会見では8月の全英女子オープン出場とその前週のCATレディース欠場を報告。常々、試合を休むことは考えていないと公言していた小祝だが、2018年からの連続試合出場は228試合でストップすることになりそうだ。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から、今季3枚目の小祝のカードが販売された。1枚目は「ヤマハレディース葛城」での優勝カード。2枚目はJLPGAツアーで飛び出したスーパープレーの中から最も優れたプレーを、ファンと選手による投票で選出して表彰する「PLAYER OF THE MONTH Presented by SHISEIDO」の3月「POM」に選ばれた際のカード。そして、今回の優勝カードだ。
小祝はこの優勝で今季の目標のひとつ「シーズン複数回優勝」を今回、達成した。残る目標は国内メジャー大会で優勝。1998年度生まれの「黄金世代」としては今季6勝目になった。黄金世代の目覚ましい活躍ぶりから、ゴルフファンのみならず、トレカファンも目が離せない。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。