「第25回ヨネックスレディスゴルフトーナメント 2024」が、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブで開催された。最終日の6月2日、新垣比菜(ダイキン工業)が70で回り、通算14アンダーとし、優勝を決めた。2018年の「サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント」以来、自身6年ぶりとなるJLPGAツアー通算2勝目。大会2日目には自己ベストスコアを更新している。
最終日、単独首位でスタートした新垣は1、3、4番でバーディーと好調な滑り出し。前半を3バーディー、2ボギーで折り返すと、12番でも3メートルのパットを沈めてバーディー。朝から降る雨が徐々に強くなり選手たちの体力を奪っていく中、最後まで集中力を切らすことなくパワフルなゴルフを魅せた。最終18番では約1メートルのウィニングパットを決めてフィニッシュ。後続に3打差をつけて復活Vを遂げた。
「初優勝からすごく年数が経った。だから初優勝のようです。優勝が決まって、私は笑っているのに兄は泣いていた。その姿を見て涙が出てきた。人生初のうれし泣きです」と3年前からキャディとしてコンビを組む兄・我如古夢蔵(がねこ・むさし)さんの支えに喜びの涙を見せた。
公式SNSでは「これまで支えてくれたチームの皆、スポンサー様、最後まで大雨の中、応援してくれたファンの皆様、ありがとうございました。気持ちを切り替えて、明日からのサントリーレディスに臨みたいと思います!」と、ファンや関係者へいつも変わらない応援に対する感謝と、次戦への意気込みを伝えている。
宮里藍(サントリー)に憧れてゴルフを始めるとすぐに頭角を現し、2011年「ダイキンオーキッドレディストーナメント」に大会史上最年少となる12歳2ヶ月で出場。さらに、同大会で5年連続ベストアマチュアを獲得する。2014年に米ジュニア国際大会での単独優勝、2015年には下部ツアー「ラシンク・ニンジニア RKBレディース」で史上3人目となるアマチュア優勝する等、ジュニアでありながら多くの成績を残す。2017年にプロテスト合格。翌年の2018年には「サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント」でレギュラーツアー初優勝を飾った。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では、6年ぶりの優勝を喜ぶ新垣のカードを販売した。今季初の「エポワン」は、大会優勝カップを手に満面の笑みを収めたショットになった。シード権を失い、優勝に手が届かずに挑戦を続けた長い日々を乗り越え、華麗に復活を遂げた新垣の躍動していくこれからの姿が楽しみだ。
1998年度生まれの黄金世代のひとりということもあり、常に人気も注目度も高い。これまでもEPOCH「JLPGA Official Trading Cards」の「Rookie & Winners」と「TOP PLAYERS」にはカードが収録されてきた新垣。最新作の「2024 Rookie & Winners」にはリストアップされなかったが、次作の「2024 TOP PLAYERS」には今回の優勝で収録が確実に。これまでのプロモーションカードではインスク(添え書き)はなかったが、最新作から商品にも導入されたインスクにも注目だ。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。