ゴルフの全米女子オープン選手権は6月2日、米ペンシルベニア州ランカスターのランカスターCCで最終ラウンドが行われ、 笹生優花が通算4アンダーで2021年の同大会以来、2度目の優勝を飾った。優勝賞金は240万ドル(約3億7700万円)を獲得した。
日本勢は過去のメジャーで、女子の樋口久子が1977年に全米女子プロ選手権、渋野が2019年全英女子オープン、男子では松山英樹が2021年のマスターズ・トーナメントを制したが、男女を通じて、2度目のメジャー制覇は日本勢では初の快挙になった。
首位と3打差の5位から出た笹生は5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69で回り、逆転した。序盤はショットとパットが好調で、2番では距離のあるバーディーパットを決めた。後半も12、13番で連続バーディーを奪い、スコアを通算3アンダーとして、ここで単独トップに立った。厳しいコースセッティングで上位選手がスコアを落とす中、終盤も集中力を保って安定したプレーを続けた。
笹生は優勝インタビューで「家族の支えなしにはここにはいられなかった。ファンの方々にも感謝している」と涙を浮かべた。メジャー大会特有の難しいコースセッティングを攻略できた要因については「とにかく我慢強くプレーすることに集中していた。メジャーで勝ちたいと思っていて難しいチャレンジを楽しむことができた」と振り返りました。
2021年のこの大会では畑岡奈紗とのプレーオフを制して大会最年少に並ぶ19歳11か月で初制覇。父が日本人、母がフィリピン人で、同年の東京五輪はフィリピン代表として出場し、9位だった。今後は「しっかりと休んで今後もいつもと一緒でやることに集中して楽しんでゴルフをしたい」と話した。
渋野日向子も2位に入り、日本のファン、カードコレクターを沸かせた。日本では、エポック社から「 EPOCH 2024 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS ROOKIES & WINNERS」が発売され、人気と話題を集めている。次作の「TOP PLAYERS」には笹生、渋野のカードも収録されることが予想される。海外製品でもUPPER DECK社のゴルフカードやオールスポーツカードに笹生のカードが収録される可能性が出てきた。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。