米大手オークションハウス「Goldin Auctions」(GA)でNBAのレジェンド、マイケル・ジョーダンのトレーディングカードでは史上最高額が記録された。
6月2日に終了したオークションで、UPPER DECK「2003-04 Ultimate Collection」のジョーダンの直筆サイン入り、1 of 1ロゴマンパッチカードが2,928,000ドル(約4億6,555万円)で落札された。
PSAはこのカードに「AUTHENTIC」の証明をして、サインの状態に10点満点をつけた。GAの創業者でもあるケン・ゴールディンCEOは、この1枚を「『世代』と『伝説』のカード」と表現。「このカードの歴史的意義と重要性は、言葉では言い表せない。間違いなく、マイケル・ジョーダンのカードの中で、史上最高かつ最も価値のあるカードであり、最も人気の高いカードです」と話した。
個人のコレクターが2003年にパックから引き当ててから、コレクションとして20年間、所有していたため、誰も見たことがない幻の1枚でもあった。ジョーダンのカードでは最初に作られたサイン入りのロゴマンパッチカード、でもある、という。
38件の入札の末、このお宝を手にした落札者については、詳細は明らかになっていない。
これまでのジョーダンのカードの最高額は2021年にGAで落札された、UPPER DECK「1997-98 UPPER DECK Series 2」のインサート「Game Jersey」の23枚限定のパッチサインカード(PSA8)についた2,103,300ドル(当時のレートで約2億3,000万円)だった。
ジョーダンに関する収集品にはユニホーム=ジャージーがある。1998年のNBAファイナル第1戦で実際にジョーダンが着たジャージーは、2022年9月にオークションハウス「サザビーズ」で10,100,000ドル(当時のレートで約11億円)で落札された。ブルズはユタ・ジャズを6試合で下し、2度目の3連覇を達成。ジョーダンはファイナルMVPに選ばれた。
「サザビーズ」では2月、ジョーダンが6回のファイナルで着用した6つのシューズが出品され、8,032,800ドル(約12億7,700万円)で落札された。
今回の新記録達成で、まだ見ぬ幻のジョーダンのトレカの登場、高額落札が実現するかもしれない。
※「Goldin Auctions」での落札額はバイヤーズプレミアム込み。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。