WWEのスーパースターのひとり、ジョン・シナが2025年限りでプロレスラーを引退する。カナダ・オンタリオ州トロント・スコシアバンクアリーナで7月6日、行われた、WWEのプレミア・ライブイベント「マネー・イン・ザ・バンク」で発表した。
女子レジェンド選手のトリッシュ・ストラタスから特別ゲストとして紹介され、リングに登場。「今夜ここに来たのはWWEからの引退計画を発表するためだ。WWEがどんな状況にあっても、カナダのファンはいつも会場に来てくれる。引退を口にするには最適な場所だ」と話すと会場からは悲鳴とともに「NO、NO(いやだ、いやだ)」の大合唱も起きた。
リック・フレアーに並ぶ16回の世界王座獲得を誇るシナは俳優として映画などにも多数、出演する人気者。決め台詞のひとつ「You Can’t See Me(見えっこねぇ)」を観客がチャントした後に「ファイブ・ナックル・シャッフル」で対戦相手を沈めてきた。
引退ロードとして、2025年1月の「ロイヤルランブル」大会、同2月の「エリミネーション・チェンバー」大会、とプレミア・ライブイベントへの出撃も明言。そして国民的イベントとまで言われる4月の「レッスルマニア41」が最後のビッグイベントになることも自ら、明かした。
「スポーツエンターテインメントの引退とは多くが不誠実だが、私はもう終わりだ。これで終わりだ。悪いことではない。素晴らしいことだ」と、引退後の復帰は完全否定。最後は決めセリフのひとつ「My Time is Now(俺様の時間だぜ)」にちなみ、「Last Time is Now」と叫び、マイクパフォーマンスを締めた。
もはやレジェンドともいえるシナだけに、トレーディングカードも多い。WWEカードの制作・販売がTOPPS社からPANINI社に移ってからもWWEカードには欠かせない存在である。来年の「レッスルマニア41」までに作られるカードが、引退後も登場し続けるであろうカードが楽しみだ。シナのカードは「You Can’t See Me」ではなく、いつまでも「You Can See Me」であって欲しい。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。