WTTスターコンテンダーバンコク2024の最終日が7月7日、タイ・バンコクで行われ、女子シングルスで伊藤美誠(スターツ)が復活の優勝を果たした。
準決勝で、この大会で快進撃を見せている徐孝元(ソヒョウォン・韓国)をストレートで下した伊藤。決勝では橋本帆乃香(ミキハウス)との日本人対決が実現した。
決勝では第1ゲームを11-6で先取したが、第2ゲームを12-14、第3ゲームを4-11で落とした。第4ゲームを11-5で取り、タイに戻すと、第5ゲームを11-8、第6ゲームを11-5で連取。ゲームカウントを4-2として勝利し、2023年2月のWTTコンテンダーアンマン以来の国際大会優勝を飾った。
「とてもとても嬉しいです。本当に久しぶりの優勝もそうですし、最後競ったところで勝つことができた大会だったのでとても自信になりました」と話した伊藤。「橋本選手とは日本の大会でもいつも接戦でどちらが勝つか分からない試合を繰り返している。この接戦で今日は暑いなかお互いに汗が止まらなくて、そのなかでも冷静に戦えたのがよかったと思います」と振り返った。
パリ五輪の日本代表から外れたが、出場した世界卓球選手権では的確なアドバイスを送る姿から「伊藤監督」と呼ばれ、その健気な姿と存在感が人々の心をうった。これまで伊藤を応援していたファンだけでなく、新しくファンになった人も多かった。
その伊藤のトレーディングカードはエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」のTリーグカードが人気を集めてきた。伊藤は2022年から日本生命レッドエルフでプレーしてきたが契約満了。「これからは、新しく立てた目標を達成するため、国際大会にたくさん出場してどんどん上を目指して頑張っていきます」と発表し、「世界ランキング1位」を新たな目標を掲げた。残念ながら「日本生命レッドエルフ」での雄姿はもう見られないため、「エポワン」でのカード化は「TEAM JAPAN」になりそうだ。
それでも、うれしいニュースも届いた。10月に発売予定のBBM「Infinity」に収録予定であることが明らかになった。これまでも、BBMのオールスポーツカードでカードになってきた伊藤だが、「Infinity」への登場は3年連続、「Masterpiece」も含めれば4年連続5度目となる。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。