MLBのホームランダービーが7月15日、レンジャーズの本拠地・テキサス州アーリントンのグローブライフフィールドで行われ、テオスカー・ヘルナンデス外野手(ドジャース)が初出場初優勝を飾った。ホームランダービーはオールスターゲーム前日に開催される人気のイベントで、ドジャースの選手では初の栄冠。賞金100万ドル(約1億6000万円)を手に入れた。
シーズン中も見せる持ち前の集中力を発揮した。昨年までは初戦から「トーナメント制」だったが、今年から1回戦は「総当たり制」。出場8選手のうち上位4選手が準決勝に進み、準決勝と決勝がトーナメントという方式に変更された。ヘルナンデスはドジャースの三塁ベースコーチでもあるイブルコーチを相手に1回戦を19本塁打の4位で通過すると、準決勝はボーム内野手(フィリーズ)との延長戦を制し、決勝に進出した。
決勝戦は先攻でヘルナンデスが14本を放ち、後攻のウィットJr内野手(ロイヤルズ)を待つ形となった。ウィットのボーナスタイムでのラストひと振りがわずかに届かず、13本にとどまり、ヘルナンデスの優勝が決定した。
「スーパーハッピーだ。自分は悪い結果を考える人ではないので、落ち着いて進めた。決勝に残ったことでハッピーだったので誰が勝ってもハッピーだったと思う。今すごく気持ちがいい。自分で自分を少し過小評価していたように思う」と胸を張った。
シーズン中は本塁打を放ちベンチに戻ってきた大谷にヒマワリの種のシャワーを浴びせるシーンでも日本のファンにはお馴染みのヘルナンデス。この日はグラスノー、スミス、フリーマンと応援に駆け付けた大谷からは、ブレイクタイムでアドバイスも受けた。「彼は『左中間に打て』と言ってたよ。『引っ張るな。そっちの方が距離はあるが、君のスイングならそこへ打った方がチャンスがある』と(英語で)言われた」と感謝した。
ルールが変わったこともあり、例年以上に劇的な展開になった今年のホームランダービーは、TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」ですぐにカード化。出場8選手、集合写真、そして、ヘンルナンデスの表彰シーンがカードで再現された。ヘルナンデスの表彰カードでは、写真違いのバリエーションも当たるほか、実際にホームランダービーで使用されたロゴマーク入りのボールを裁断して挟み込んだレリックカードも登場した。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。