パリ五輪の卓球女子団体の決勝が8月10日、行われ、日本は中国に0-3で敗れて銀メダルとなった。日本は2大会連続の銀メダル獲得で、4大会連続のメダルとなった。
4連覇を含む過去5大会、女子団体ですべて金メダルを獲得している中国との3回目の決勝での対戦。この試合、日本は、中国対策としてこれまでのオーダーを変更し、早田ひなと張本美和をダブルスに起用し、中国のエース・孫頴莎に唯一勝った経験がある平野美宇にシングルス2試合を任せる戦術を選択した。
第1試合のダブルスではフルゲームまで持ち込んだものの接戦を落とし、第2試合では平野が孫に、第3試合では張本が王曼昱に敗れてオリンピックの決勝でみたび中国の壁に跳ね返された。
「(第1試合は)自分たちが持っているものは最大限出すことができたと思う。ただ、最後は、自分が先輩として足を引っ張ってしまった。あそこで取れていたら、試合展開が変わっていたかもしれないが、そこが中国の強さだと思うので反省したい」と早田は話した。
「自分の力はかなり発揮できたと思うが、最後の1点を取ることや勝利には至らなかったので、中国選手の層の厚さを感じた。リベンジできるときがあれば、それまでに強くなりたい」と平野も闘志をあらわにした。
「負けて悔しいが、自分の持っているものは出し切ることができた。負けた試合もすべて自分のこれからの経験になったし、全試合楽しむことができたので次につなげていきたい」と張本。中国との差が間違いなく縮まっていることは、16歳のバックハンドが証明した。
日本の卓球女子団体チームが獲得したこれまでのメダルの中でも価値のあるメダルになった。早田、平野、そして、張本の3人だから獲得できた銀メダル。エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」の「TEAM JAPAN オフィシャルトレーディングカード パリ2024オリンピックメダリストシリーズ」ではスリーショットのカードを観たい。
【過去の卓球日本女子団体】
☆ロンドン五輪(2012年)
石川佳純、福原愛、平野早矢香の3人が決勝で中国に敗れたものの、日本の卓球史上、五輪で初のメダルとなる銀メダルを手にした。
☆リオデジャネイロ五輪(2016年)
ロンドン大会に続く出場の石川と福原に、初出場の伊藤美誠の3人で挑み、3位決定戦でシンガポールに勝って銅メダルを獲得した。
☆東京五輪(2021年)
石川、伊藤、平野美宇の3人で出場し、決勝でまたも中国に届かず、3大会連続のメダルとなる銀メダルに輝いた。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。