「北海道 meiji カップ」の最終ラウンドが8月4日、北海道北広島市の札幌国際カントリークラブ・島松コースで行われ、通算12アンダー、204で竹田麗央(ヤマエグループHD)が、今季4勝目となる優勝を決めた。最終日、首位と3打差の6位タイからスタートしたが激戦を勝ち抜き、逆転V。今年5月の「ブリヂストンレディスオープン」以来の優勝となった。
この日、7バーディー、1ボギーの6アンダー66で回った竹田。前半で4バーディー、後半もスコアを伸ばして緊張感のある一進一退の攻防が続く。誰が優勝してもおかしくない試合展開の中でも11番で一度は単独首位に立ったが、17番ホールで河本結(リコー)に並ばれて勝負は最終18番までなだれ込む。竹田の3打目は残り110ヤードからピン2メートルに寄せるスーパーショット。その次のショットできっちりとカップに沈めて難なくバーディーを獲得した。冷静なプレーで2位につける河本に対して、優勝に向けての決定打を放ち、3打差を巻き返して堂々の逆転優勝を飾った。
優勝インタビューで竹田は「最後まで自分を信じてプレーすることができ、優勝できてとてもうれしいです。牛乳が大好きなので今回の副賞(明治製品10年分)はとてもうれしいです」と久しぶりの優勝と大好物の副賞に喜びをかみしめていた。また、公式SNSのコメントでは「北海道meijiカップで4勝目をあげることができました!最終日にたくさんバーディーがとれて優勝することが出来、とても嬉しいです。応援してくださった皆様、ありがとうございました。これからも優勝目指して頑張ります」と5勝目に向けての意気込みを語っている。
竹田は、7月に参戦した海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」(フランス)が不調から抜けるきっかけだったと話している。順位は55位に沈んだが、ショットが曲がることを恐れずに振り切るようになったこと、パッティングでグリップがしっかりと握れていない感触だったが、それが左手にグローブをつけるきっかけになり、その後プレーに自信を取り戻すことができた。
これで叔母の平瀬真由美の年間4勝に並んだ。叔母の記録もすぐに超えていきたいと笑顔で話した。さらに、今回の優勝でメルセデス・ランキングの年間ポイントで山下美夢有(加賀電子)から首位を奪還した。6月以来の1位で、今以上に勢いが増すことは間違いない。
エポック社はオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から今季4枚目となる竹田の優勝トレカを発売した。カード表面の写真は「ショットが曲がることを恐れずに振り切る」豪快なスイングだ。今年、初優勝したとは思えないスピードで記録を積み重ね、スター街道を駆け上がっているシンデレラ。8月22日から始まるAIG全英女子オープンゴルフ選手権でもどんな活躍を見せてくれるのか、とても楽しみだ。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。