ルイサンヘル・アクーニャ内野手(ニューヨーク・メッツ)が9月17日、本拠地シティ・フィールドでのワシントン・ナショナルズ戦でメジャー初本塁打をマークした。
22歳のルイサンヘル・アクーニャは、昨季、アトランタ・ブレーブスで41本塁打を放ち、両リーグ最多の73盗塁を記録し史上初の「40本塁打、70盗塁」を達成し、ナ・リーグMVPに輝いたロナルド・アクーニャ外野手の実弟。
遊撃、二塁、中堅を守れるユーティリティプレーヤーで、昨季、レンジャーズから、シャーザー投手の交換要員としてメッツに移籍。今季は3Aシラキュースで131試合に出場し、打率・258、7本塁打、50打点に加え、40盗塁を記録していた。
メッツは、マクニール二塁手が9月上旬に右手首を骨折、リンドア遊撃手が腰痛で不安が残るため、内野強化のために、9月14日に初昇格。同日の戦に「9番・遊撃手」でデビューし、メジャー初安打を含む2安打を記録したばかりだった。
アクーニャ弟はこの日も「9番・遊撃手」で先発出場。3回無死一塁の第1打席で同点打となる適時二塁打を放ち、4回の第2打席こそ中直に倒れたが、6回の第3打席も中前安打。9-1で迎えた8回の第4打席はラソーサの低めシンカーを振り抜き、メジャー初本塁打を左中間席へ運んだ。三塁打が出れば、サイクル安打という猛打で、チームの10-1の勝利に貢献した。
「こんなに多くのファン、特にこれほど情熱的なファンの前でプレーしたことはなかった」と感激した面持ちで話した。
メジャー4戦目、11打席目での記念すべき一発になった。今年5月に左膝の前十字じん帯を断裂して、全休となった兄のロナルドはデビュー2戦目、6打席目で初本塁打を記録している。
TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」ではアクーニャ弟の活躍に合わせ、デビュー戦に続き、この日の初本塁打をカード化。ベースをはさみ込んだレリックカードも制作した。その勢いは止まらない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。