スターダムで人気を集めた女子プロレスラー、ジュリアが9月1日、WWEの「NXT」のリングに初登場した。
コロラド州デンバー・ボールアリーナで開催された「NO MERCY」大会では、NXT女子王者ロクサーヌ・ペレスがジェイダ・パーカーを下して防衛に成功。ペレスがベルトを誇示している時に、花道に姿を見せた。
今年の3月いっぱいでスターダムを退団し、新団体「マリーゴールド」に加入。4月にはWWEからの招待で「レッスルマニア40」を観戦。WWEのCCOを務めるトリプルHと握手を交わす写真をSNSにアップ。この時の渡米でパフォーマンスセンターなどの各種施設を視察し、入団に向けた詰めの交渉が行われた、といわれ、早くから米国マットでのデビューがウワサされていた。
イタリア人の父と日本人の母の間に英ロンドンで生まれたジュリアは2017年10月にアイスリボン後楽園大会でデビュー。2019年11月にスターダムに移籍してから頭角を現し、2020年度「プロレス大賞」女子プロレス大賞を初受賞するなどスター選手に駆け上がった。
花道でスポットライトで照らされたジュリアには会場からどよめきが起こり、実況アナウンサーから「ウワサは本当だった!」と紹介された。ゆっくりと入場し、エプロンサイドで両手を広げ、リングイン。ペレスを相手に不敵な笑みを浮かべながら堂々の「フェースオフ」を披露し、会場を沸かせた。
今年5月のマリーゴールド旗揚げ戦で右腕を負傷したことも米国デビューが延期されたことに影響した、という。7月の同両国大会でリング復帰。8月25日の同新木場大会でラストマッチに臨んだ後、渡米していた。
NXTの公式SNSは「GIULIA IS HERE!!!!」と投稿した。「ジュリアは間違いなくWWEの明るい未来となる絶対的スター。NXTの女子部門の一員になるなんて素晴らしい瞬間だ」とトリプルHも自身の公式SNSで大きな期待を寄せた。
日本人ではアスカ、カイリ・セイン、紫雷イオ(イヨ・スカイ)が戴冠したことがある同王座に、ジュリアが挑戦する可能性が出てきた。そうなると、WWEのトレーディングカードの制作・販売の権利を持つPANINI社からのカードデビューも早そうだ。まずは、オンデマンドカード「PANINI INSTANT」の発注スタートはチェックしておきたいところだ。
MINTモールではBBMの女子プロレスカード「2018 TRUE HEART」のレギュラーカードが10,000円、「2019 TRUE HEART」のレギュラーカードが8,000円で販売された履歴がある。レギュラーカードでこれだけのプレミア価格になっているジュリア。米国でのルーキーカードはどれだけの市場価格になるのだろうか。そのデビュー戦と同様に目が離せない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。