ダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)が9月22日、ホワイトソックス戦で通算2000奪三振を達成した。本拠地ペトコパークのマウンドに中5日で上がり、7回途中を3安打2失点。9三振を奪い、大台に到達した。
11種類と言われる球種を操るダリビッシュは初回、先頭打者から2者連続三振。2回には三振ひとつ、、3回はソロ本塁打で1点を失ったものの、3つのアウトはいずれも変化球を低めに決めて三振で奪い、残り「6」に迫っていたMLB通算2000奪三振に到達した。
MLBでの通算2000奪三振は史上90人目、日本人選手では初めてで、ダルビッシュは右ひじのトミー・ジョン手術の影響で登板がなかった2015年のシーズンも含めて大リーグ13年目、281試合目での到達となった。
1-1で迎えた6回1死、勝ち越しアーチを許し、7回は先頭打者を打ち取り、87球で降板した。今季最多に並ぶ9奪三振で、記録を「2003」まで伸ばした。
ダルビッシュの試合を作る好投もあり、ナショナルリーグ西部地区で首位のロサンゼルス・ドジャースを3ゲーム差で追う2位のパドレスは8回、一挙3点を奪って逆転勝ち。大黒柱の黒星を消し、4連勝で、24日からの直接対決を前にドジャースとの3ゲーム差をキープした。
「たくさんの人たちにおめでとうと言ってもらえてすごくうれしい。キャリアの最初の頃は三振も多くて『三振をとることを気にしすぎだ』と言われていたが、今は『三振を取る方がいい』と言われていて複雑な気分ですがよかった」と笑顔を見せた。
TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」もダルビッシュの大記録達成を伝えるカードの受注をスタート。投球するダルビッシュを背後から撮影した、珍しいカットの写真を使ったカードは記録にも記憶にも1枚になった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。