大谷翔平投手(ロサンゼルス・ドジャース)がMLB史上初の「50-50」(50本塁打・50盗塁)を決めた50号本塁打のホームランボールが米国大手オークションハウス「Goldin Auctions」(GA)に出品される。すでに、オークション開始前に同社のHPに掲載され、競売スタートへのカウントダウンが始まっている。
大谷は9月19日、対マーリンズ戦の7回に左翼席へ119メートルの50号を運び「50ー50」を達成した。ボールはローンデポパークの「リセス・スポーツ・ラウンジ」の上のファサードにぶつかり、ダイニングエリアに落ちた。ファンはボールを手に入れようと熱狂し、テーブルや椅子をひっくり返した。ボールをゲットした男性はすぐに球場の警備員に付き添われ、MLBによってボールの真贋を確かめられ、ホログラムステッカーが貼られた。
米国メディアによると、ドジャース球団はボールをキャッチした男性に300,000ドル(約4350万円)を提示したが、男性は交換に応じず持ち帰った。すぐにGAに連絡があり、出品が決まった。
「できるだけ早くオークションにかけるのがベストだと考えた。ドジャースはプレーオフに進出するし、大谷はMVPになるだろう。もっともホットな大谷の、しかも、最もホットなアイテムだけに今、出品するべきだと思った。出品者は、我々GAが持つ国際的な展開力も重要視してくれた。米国外の誰かがこの野球ボールを落札する可能性は十分あるでしょう」とGAの創設者、ケン・ゴールディンCEOは話した。
ボールは最低入札額500,000ドル(約7250万円)、即決価格4500,000ドル(約6億5300万円)に設定された。入札期間は9月27日から10月9日まで。
これまでの野球ボールの最高額は1998年にマーク・マグワイア(セントルイス・カージナルス)が放った70号のホームランボールで、落札価格は3050,000ドル(約4億4200万円)。2位はアーロン・ジャッジ外野手(ニューヨーク・ヤンキース)が2022年に放ったア・リーグ新記録の62号のボールで、1500,000ドル(約2億2000万円)で落札された。
大谷のトレーディングカードも「サザビーズ」で大谷カードの最高落札額を記録したばかり。「50-50」ボールはどれだけの落札額になるのだろう。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。