大谷翔平投手(ロサンゼルス・ドジャース)のトレーディングカードの史上最高額が記録された。
米国大手オークションハウス「Sotheby`s」は9月25日、ニューヨークで、FANATICS社と「Fanatics Collect-Sotheby`s Auction」を共同開催。「Holy Grails Live Auction」として、33アイテムが競売にかけられ、そのトップバッターとして、大谷のルーキーサインカードが336,000ドル(約4,872万円)で落札された。「Sotheby`s」では、この落札額が大谷のトレカでは最高額としている。
このカードはTOPPS社の「2018 Chrome」の特別バージョン「Chrome Sapphire」に封入されていた「Superfractor」のサインカード。世界に1枚しか存在しない1 of 1で、ベケットのグレーディング鑑定(BCG)でカードの状態は9.5、カードに直に書かれたサインの状態は10点満点の評価を受けている。
今回のイベントには元NFL選手のトム・ブレイディさん、ライアン・クラークさん、チャニング・クラウダーさん、ニューイングランド・ペイトリオッツのオーナーであるロバート・クラフトさん、ラッパーのミーク・ミル、SNSインフルエンサーで、WWEにも参戦してきたローガン・ポールなど、著名なスーパースターたちも参加した。
大谷のカードは、アーティスト、ラジオパーソナリティとして知られるDJスキーさん(スコット・キーニーさ)らのグループが出品を委託した。スキーさんらは2021年に「Goldin Auctions」を通じて約62,000ドル(約900万円)で購入した、とされるが、GAのオークション履歴には残っていない。落札者の詳細も明らかになっていない。
「Sotheby`s」によれば80,000~120,000ドル(約1160万~1740万円)の落札を想定したが、MLB史上初の「50-50(50本塁打・50盗塁)」を達成したことにより価値が跳ね上がったとみられる。
これまでの大谷のトレカの史上最高額は21年12月にオークションで落札されたTOPPS「2018 BOWMAN Chome」のルーキーサインカードの312,000ドル(約4,530万円)と米メディアは報道。米メディアは2023年から24年3月までに競売にかけられた大谷のカードは270,177枚で、NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンの252,803枚を上回り、アスリートトップとも伝えた。
なお、この日のイベントでは「1955 TOPPS」のロベルト・クレメント外野手の「PSA 9」が840,000ドル(約1億2,180万円)で売買されたほか、「2022 BOWMAN Chrome」のエリー・デラクルーズ内野手(シンシナティ・レッズ)の「Superfractor」サインカード(PSA 10/10)が360,000ドル(約5,220万円)で落札された。
また、イベントに参加していたペイトリオッツのクラフトオーナーがPANINI「2000 PLAYOFF Contenders」に封入されていた「Rookie Ticket」のブレイディさんのサインカード(BGS 9.5/10)を120,000ドル(約1,740万円)で落札。ブレディさんのカードの中では代表的なルーキーカードは、クラフトさんの隣に座っていたブレディさん自身が個人的なコレクションから出品したもので、会場は大いに盛り上がった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。