「第51回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」の最終日が9月22日、宮城県宮城郡・利府ゴルフ倶楽部で、開催された。最終ラウンドを安田祐香(NEC)が4バーディー、2ボギーの「34」をマークして短期決戦を制し、通算9アンダーの「99」でJLGPAツアー初優勝を飾った。
今大会の2日目は悪天候によるコースコンディション不良のため中止となり、最終日の22日も上位37選手によるインコース9ホールの短縮競技という異例の展開となった。
今季初めての最終日・最終組で、単独首位でスタートした安田。11番で10メートルのバーディーパットを沈めて好スタートを切る。その後、13番でもバーディーを奪い、16番の2打目をピンそば50センチにつけてバーディー、さらに17番でもバーディーを獲る。2位に4打差をつけて迎えた最終18番はボギーとしてフィニッシュ。力強いプレーで27ホールに短縮された今大会を難なく制して、涙の初優勝となった。
安田は公式SNSで「いつも応援していただきありがとうございます。ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントで初優勝することができました。天候が悪い中、たくさんのギャラリーの皆さんの声援が力になりました。たくさんの方に支えられてゴルフができていることに感謝してこれからも頑張っていきます」と、初優勝の喜びと応援してくれる方への感謝を語った。
2000年代生まれの「プラチナ世代」のアイコン的存在のひとりである安田は、7歳でゴルフを始めて、今年7月に亡くなったプロゴルファー・坂田信弘主宰のジュニアゴルファー育成を目的とした「坂田ジュニアゴルフ塾神戸校」に9歳で入門。16歳となった2017年に「日本女子アマ」優勝、2019年には「オーガスタナショナル女子アマ」3位、「アジアパシフィック女子アマ」優勝、さらに、海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」でベストアマチュア獲得、「AIG全英女子オープン」も予選を通過という好成績を収めた。同年、プロテストに一発合格。プロ5年目にして師匠に捧げる待望のツアー初優勝を飾った。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」から、安田の初優勝を記念したトレーディングカードが発売された。雨を吹き飛ばす力強いスイングの1枚になった。安田は「エポワン」の「PLAY OF THE MONTH 2024」で5月(6月発表)と6月(7月発表)に選ばれ、2ヶ月連続で作られて以来となる。
今季の試合も残り少なくなってきたこのタイミングでの、ニューヒロインの誕生。アマチュア時代に多くの優勝を経験した安田も、プロでは初めての経験で、優勝スピーチや優勝トロフィーの受け取り方もわからない、と話した。こういう初々しいコメントもこれからたくさんの優勝を重ねていく第一歩となるだろう。そして、トレカも増えていく。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。