「日本女子オープンゴルフ選手権」の最終日が9月29日、茨城県坂東市の大利根カントリークラブ西コースで開催され、竹田麗央(ヤマエグループHD)が、通算10アンダー、「278」で優勝を飾った。竹田にとって今季ツアー7勝目、国内メジャー大会は今月の「ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会」に続く2勝目となった。
国内メジャー大会2連勝は、2020年に原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)が「日本女子オープン」「JLPGAツアー選手権リコー杯」を制覇した以来で12人目。さらに、同一年度に「日本女子プロ選手権」と「日本女子オープン」の日本タイトル2冠は1968、1969、1970、1971、1974、1976、1977年に7回達成した樋口久子(富士通)、2019年に制覇した畑岡奈紗(アビームコンサルティング)に続いて史上3人目の快挙だ。
初日終了時点では24位タイだった竹田は、徐々に順位を上げて、3日目終了時点で通算8アンダーとして首位タイで最終日を迎えた。この日は、最終組で山下美夢有(加賀電子)と並んでスタート。前半は竹田と山下の2人が交互にパーを出して競り合う場面もありつつ、2バーディ、1ボギーで折り返す。後半は岩井明(Honda)も優勝争いに加わり、一進一退の攻防を繰り広げた。13番でバーディを獲得するがその後は停滞。粘りのゴルフで「70」で回り、優勝を勝ち取った。
優勝インタビューでは「すごく接戦だったので、最後に勝ててすごくうれしいです。コースが難しくてバーディがなかなか取れないときもあったけど、耐えられた。高校3年生のときにローアマを取って、いつかプロになって優勝したいと思っていたので、それが達成できました。いつかは海外メジャーで優勝したいと思っているので、そこに向けてまた頑張ります」と優勝の喜びを語った。
また、今季初優勝から今日までの快進撃について「サポートしてくださる方々や応援してくださる皆様にいいプレーを見せたいと思ってプレーしている」ことが原動力となっていると話した。
今大会を一番勝ちたい試合だったと語っていた竹田。今回、複数年シードが取れたことで米ツアーへの挑戦や海外メジャーでの優勝など、目標に掲げていたことが実現に近づいた。今シーズンも残り8試合となったが、メルセデスランキングは1位をキープ。年間女王に向けて最後まで快進撃は続いていく。
竹田のトレーディングカードといえば、11月に発売される「EPOCH 2024 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」への収録も発表されている。まもなく、好評のインスクリプション(添え書き)入りのプロモーションカードも配布されるはずだ。竹田のプロモカードは「2022 ROOKIES & WINNERS」と「2023 TOP PLAYERS」で配布された。年間女王候補として、今回はどんなインスクが綴られるか、楽しみになってきた。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。