バレーボールの新たなトップリーグ「SVリーグ」が10月11日、開幕した。この日は東京体育館で開幕戦が行われ、昨季、「V1リーグ」を制したサントリーサンバーズ大阪と2位の大阪ブルテオンが対戦した。
試合は立ち上がりから西田有志が得意のサーブで連続得点を奪うなどして主導権を握り、ブルテオンが第1セットを25-17、第2セットを25-19で連取した。
あとがなくなったサンバーズは第3セット、中盤までリードを奪ったが、イタリア1部リーグから移籍したエースの高橋藍がバックアタックをブロックされるなどして逆転された。
試合は第3セットを25-21で取ったブルテオンがセットカウント3-0でストレート勝ちし開幕戦を飾った。
試合後、両チームの選手が見守る中、大河正明チェアマンが「私たちはきょう船出をします。世界最高峰のリーグになって見せたいと思います」と開幕を宣言。会場は大きな拍手に包まれた。
2027年シーズンまでの完全なプロリーグ化、2030年に世界最高峰のリーグを目指す「SVリーグ」。「S」にはStrong(強く)、Spread(広く)、Social(社会)などの意味が込められている、という。男子は10チーム、女子は14チームでスタートし男子は上位6チーム、女子は上位8チームがトーナメント方式のチャンピオンシップに進出する。
開幕戦では、約6500席のチケットは完売し、中には当選倍率が100倍を超えるものもあった。グッズ売り場には試合開始の3時間以上前から1000人近くのファンが列を作った。ゴールデンタイムにテレビでライブ中継もあった。
この試合で両チームトップの21得点を挙げた西田は「本当に大事な初戦で勝てたことは大きいし、これだけの観客の中でお互いにクオリティーの高い、いい試合を見せられたのではないかと思う。プロでやる以上は自分でこれからの道を作っていかないといけないので、見せ方というよりバレーボールにしっかりと向き合い盛り上げたい」と話した。
敗れた高橋藍は「自分たちが個人の力に頼りすぎていて、チームとしての完成度の差が出たと思う。これからそこにフォーカスして連携を高めていきたい。きょうの盛り上がりを見て、改めて今、日本のバレーボールに対する注目度が非常に高いものなんだということを感じることができた。目標としている世界最高峰のリーグになれる可能性を感じることができた」と話した。
「Vリーグ」から「SVリーグ」へ。そのトレーディングカードも大きく生まれ変わるか?。バンダイ「ツインウエハース」は来年2月に発売予定。コレクションアイテムのプロデュース216のミニ屏風コレクション「バレーボール男子日本代表2024」は11月に発売される。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。