レブロン・ジェームズが息子のブロニーとNBA史上初の父子同時出場を果たした。NBAロサンゼルス・レイカーズは10月22日、本拠地のクリプト・ドットコム・アリーナでミネソタ・ウルブズと2024-25年シーズンの開幕戦で対戦。歴史的な父子共演で盛り上がったチームは110-103で2016年以来8年ぶりの開幕戦勝利を飾った。
10月6日にはプレシーズンマッチながら、フェニックス・サンズ戦で初共演は実現したが、この日は公式戦。そして、開幕戦。「その時」は前半に訪れた。第2Q残り4分で2人ともがコートサイドに並ぶと本拠地のファンはざわついた。ベンチから同時出場すると大歓声が上がった。残り1分19秒にブロニーがベンチに下がるまで、今後も語り継がれるだろう2分41秒間となった。
レブロンはこれまで何度も息子と同じNBAチームでプレイすることが目標だと公言し続けてきた。「ラストイヤーは息子とプレイするだろう。ブロニーがどこにいこうが、そこが自分の行くところだ。息子と1年一緒にプレイするためなら、なんだってする。その時にお金は重要じゃない」と話したこともある。
その夢の実現に大きな一歩を踏み出したのは6月のNBAドラフトだった。レイカーズがブロニーを2巡目の全体55位で指名した。
11月1日のメディアデーでレブロンは「とにかく純粋にうれしい。言葉が見つからない。息子のことになると何を言えばいいのか分からなくなる。彼がここまで来れたことを最高に誇りに思う」と喜びの言葉を並べた。
ベンチではレブロンはブロニーへ「気をつけてプレーするんだ。間違いから学んでハードにプレーするんだぞ」とアドバイスを送っていた。
試合後、ブロニーはデビュー戦を振り返り「かなり良い気分だった。試合に入る時は少し不安だった。(本拠地に)本当にエネルギーを感じたよ。そして、レイカーズ・ネイションが私を応援してくれたことに感謝している」と話した。
ジェームズ父子の同時出場はPANINI社のオンデマンドカード「PANINI INSTANT」からカードになった。父子が同じコートに立つ歴史的な時間を記録と記憶に刻んだ歴史的なカードになった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。