間もなく発売される人気ブランドのTOPPS 「BOWMAN DRAFT」に今年は、NFLのレジェンドでもあるジョン・エルウェイのサインカードが封入される。
封入されるエルウェイのカードは1981年の「BOWMAN」のデザインで、50枚限定から1/1のスーパーフラクターまでのシリアルナンバー入りの各種で、サイン入りとサインなしの両方がある。
エルウェイはスタンフォード大学で野球とアメリカンフットボールの「二刀流」のスター選手となり、1981年のドラフトでニューヨーク・ヤンキースに2巡目(全体52位)で指名された。この年は後年、野球殿堂入りする「安打製造機」トニー・グウィン外野手もサンディエゴ・パドレスから3巡目(全体58位)で指名されたが、エルウェイのほうが順位は上位だった。エルウェイはヤンキース傘下で、ニューヨーク州オネオンタにあるシングルAでプレー。カードには、その時の写真が使われている。
また、グウィンとのコンボカードも封入された。
TOPPS社では昨年の「BOWMAN DRAFT」でもNFLのスーパースターでもあったトム・ブレイディの野球カードを封入。ブレイディはモントリオール・エクスポズからドラフトで指名された。ただし、ブレイディはドラフト指名後、入団せずにアメリカンフットボールの道に進んだため、このカードに使われた写真はほかの選にブレイディの顔写真を合成したものである、と見られている。
また、「BOWMAN DRAFT」のプロモーションでは、NFLの力を借り、「となりのサインフェルド」のラリー・デイビッドが協力している。プロモーションでは1980年代初頭をユーモラスに再現し、スティーブン・A・スミス、エルウェイ、そしてジョージ・スタインブレナーの声で「となりのサインフェルド」の役を再演したデビッドをカメオ出演させている。同じく元デンバー・ブロンコスのクォーターバック、ペイトン・マニングのオマハ・プロダクションがトップスと共同でこのCMを制作した。
この動画では、デビッド演じるスタインブレナー・オーナーが、サンディエゴ州立大学でバスケットボールのポイントガードとしても有力選手だったグウィンを指名しようとする球団スタッフの意見を拒絶している。「バスケットボール選手? ダメだ。エルウェイでなくちゃ」 「あの大砲のような腕で右翼手として出場させたい!」とオーナーは説明する。
ジョークには、番組のファンならおわかりになる「となりのサインフェルド」の引用がいくつかある。
CMは、エルウェイがソファに座り、ラジオ時計のアラームが鳴り、カメラが「BOWMAN DRAFT」の直筆サイン入りエルウェイカードをアップにし、「あり得たかもしれないことが、あなたのものになるかもしれない」というキャッチフレーズが書かれているところで終わる。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。