フィギュアスケートの全日本選手権の女子シングルで坂本花織が12月22日、大会4連覇を果たし、来年の世界選手権の代表に決まった。女子シングルでの4連覇は宮原知子さん以来。
大阪で行われたフィギュアスケートの全日本選手権は、1年2か月後のミラノ・コルティナダンペッツォ2026オリンピックの出場枠をかけて来年3月に行われる世界選手権の代表選考を兼ねた大会でもあった。
最終日のこの日は、女子シングル後半のフリーが行われ、前半トップだった坂本は、冒頭のダブルアクセルを決めたあと3回転ルッツと、その後の連続ジャンプも決めた。
後半には3回転フリップで着氷した際にバランスを崩す場面もあったが、安定感のある演技を見せて149.76をマーク。合計を228.68として4年連続5回目の優勝を果たし、世界選手権の代表に決まった。
2位は島田麻央でフリーでは序盤に挑戦したトリプルアクセルや4回転トーループを決めることができませんでしたが、演技後半のジャンプを次々と決めて、143.42をマークし、合計219.00として3年連続で表彰台に上がった。16歳の島田は年齢制限により次季オリンピックには出場できないが、2030年の大会へ向けて大きな可能性を見せた。
ショートで4位だった樋口新葉は合計206.40で順位を上げ3位に入った。
「自分の得点源である3回転の連続ジャンプがミスになったことはすごく悔しいが、それでもこうして4連覇できたことにはほっとしている。世界選手権に向けては両方、攻めの姿勢で自分らしくできるようにしていきたいと思う」と坂本は話した。
坂本のトレーディングカードは2019年までNPBの始球式カードしかなかったが、「TEAM JAPAN オフィシャルトレーディングカード」の第2弾で、ウィンタースポーツにスポットを当て長野1998冬季オリンピックから北京2022冬季オリンピックまでに出場した選手を取り上げた「WINTER OLYMPIANS」に競技カードが封入され、一気に人気が爆発した。もはや女王と呼ぶにふさわしい坂本だけにトレカもますます、作られそうだ。
なお、フィギュアスケートの全日本選手権で男子シングルは鍵山優真が初優勝、ペアは「りくりゅう」こと、三浦璃久、木原龍一が5年ぶりの優勝を飾った。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。