自宅に帰ると、FEDEXからの不在通知がポストに入っていた。数日前にTOPPS社から、発送通知のメールが来ていたのだが、こんなに早く、届くとは思わなかった。
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の50本塁打・50盗塁(50/50)を記念して、TOPPS社が発売した「50/50」ボックスである。
9月末に日米で、ネット限定で緊急発売され、わずか1日もたずに完売してしまったボックスを運よく、購入することができたボクだが、申し込みが受け付けられただけで満足して、いつか、届くだろう、ぐらいの気持ちだった。米国のHPで購入するか、JAPAN TOPPSのHPで購入するか、迷った挙句に、米国のHPに賭けてみた。
翌日、受け取って、すぐに開けるべきか、年明けまで待つべきか、またまた、迷った挙句に、我慢できずに開封してみた。
他の購入者にも同時期に届いているらしく、SNSでは続々と開封結果が公開されていた。
1ボックスは10パック入り。1パックには6枚のカードが入っている。1個目から50個目の盗塁まで、1号アーチから50号までの本塁打のシーンがカードになり、ベースは合計100枚。「CHROME」カードがパラレルカードで、ボックスにも明記してある通り、箱に1枚のパラレルか、1枚のショートプリント(SP)が封入されている、という。
1パック目にいきなり、輝くカードが。36個目の盗塁をカードにした50枚限定のシリアルナンバー入りのSPカードである。LAロゴの「CHROME」である。あっという間に、直筆サインカードゲットの夢がついえてガッカリ。後は事務作業的にパックをバリバリと開けていった。
ところが、である。次から次に、シリアルナンバー入りの「CHROME」が出てくるではないか。
36個目の盗塁 50シリアル(LAロゴ)
42個目の盗塁 50シリアル(LAロゴ)
47個目の盗塁 99シリアル(グリーン)
44個目の盗塁 150シリアル(ブルー)
50号の本塁打 150シリアル(ブルー)
もう一度、箱に記載されたオッズを見直したが、どう考えてもおかしい。
さらに、レギュラーカードをソートしていて気が付いた。14個目の盗塁カードは日本語バージョンのSPも1枚、見つけた。
サインカードこそ、当たらなかったが、これは奇跡ともいえるホットボックスだったのだ。次々にSNSで公開される開封レポートでは、ノーヒットや、ミッシングが多く、報告されていたので、どれだけ、運がよかったのか、逆に恐ろしくなった。こうして、公のメディアで発表することで、やらせではないことはわかっていただけると思う。
ホットボックスを引き当てて、うれしいはずが、この運が今年限りなのか、来年初めくらいまでは続くのか、ちょっと、複雑な気持ちになった。カード収集は罪作りな趣味なのである。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。