12月8日にヴィッセル神戸がリーグ優勝を決め、2023年に続きJ1を連覇して、天皇杯との2冠に輝き、2024年もヴィッセル神戸の大活躍でシーズンが終了したばかりのJリーグ。12月10日にJリーグの年間表彰「2024Jリーグアウォーズ」が発表された。2024年の最優秀選手賞(MVP)は、ヴィッセル神戸のJ1連覇の立役者でもあるFW武藤嘉紀が受賞。ヴィッセル神戸からの選出は、昨年の大迫勇也に続き、2年連続2人目となった。
武藤は「MVPという歴史と名誉ある賞をいただき本当に心より嬉しく思います。僕自身、一見華やかな経歴に見えますが、多くのケガ、挫折、紆余曲折を経て今があります。しかしそういった苦しい経験が僕を人としてもサッカー選手としても強くしてくれました。このような素晴らしい賞、Jリーグ2連覇、天皇杯優勝、これらを成し遂げられたことは家族の支えがあってのこと。このMVPという賞は、家族に捧げます。最後にはなりますが、来シーズンからさらに成長できるように地に足をつけて慢心せず、日々努力し、これからも邁進していきたいと思っています」と受賞の喜びと支えてくれた家族への感謝を語った。
ベストイレブンは全6チームからの選出となった。リーグ優勝のヴィッセル神戸から3名の受賞は順当だが、初受賞が11名中7名とベテランから新人まで新しい風を感じる結果となった。
また、最優秀ゴール賞は意外にも初受賞となるFW宇佐美貴史(ガンバ大阪)、得点王は昨年の22得点を上回る24得点を獲得したアンデルソン・ロペス(横浜FM)が2年連続で受賞。2年連続の得点王は史上4人目となる。5月29日の柏レイソル戦と11月16日のジュビロ磐田戦ではハットトリックも達成して、年齢による衰えを知らないアグレッシブなプレーに磨きがかかっている。
新人賞にあたるベストヤングプレーヤー賞を受賞したのはDF高井幸大(川崎フロンターレ)。今シーズンは24試合に出場して、2ゴールを獲得。U‐23代表に選出されてパリ五輪に出場したほか、9月にはA代表でも試合出場を果たした。大いなる飛躍を遂げた2024年となったが、空中戦に強く、ディフェンス力に定評のある高井の活躍に、誰もが納得の受賞となったのではないだろうか。
【2024Jリーグ(J1)アウォーズ 各賞】
☆最優秀選手賞(MVP)
FW 武藤嘉紀(ヴィッセル神戸) 初
☆ベストイレブン
GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 初
DF 濃野公人(右サイド)(鹿島アントラーズ) 初
DF 中谷進之介(ガンバ大阪) 初
DF マテウス・トゥーレル(ヴィッセル神戸) 初
DF 佐々木翔(サンフレッチェ広島) 初
MF マテウス・サヴィオ(左サイド)(柏レイソル) 初
FW 知念慶(MF)(鹿島アントラーズ) 初
FW アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス) 2年連続2回目(2023、2024)
FW 宇佐美貴史(ガンバ大阪) 9年ぶり3回目(2014、2015、2024)
FW 大迫勇也(ヴィッセル神戸) 2年連続3回目(2013、2023、2024)
FW 武藤嘉紀(ヴィッセル神戸) 2年連続3回目(2014、2023、2024)
☆得点王
FW アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス) 2年連続2回目 37試合24得点
☆ベストヤングプレーヤー賞
DF 高井幸大(川崎フロンターレ) 24試合2得点
☆最優秀ゴール賞
FW 宇佐美貴史(ガンバ大阪) 初
※10月度月間ベストゴール(2024年10月5日(土) 第33節 ガンバ大阪vsコンサドーレ札幌 90+8分)
今季も武藤のトレーディングカードは数多く、制作されたが、ナンバーワンはエポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」の優勝を決めた試合での1枚だと思う。これぞ、武藤カードのMVPと言ってもいいほどだ。「エポワン」では毎年Jリーグアウォーズの受賞記念カードも販売している。今年も武藤の表彰式カード、そして、ホロスペクトラカードの発売も期待される。ますます盛り上がりを見せるJリーグのトレカはコレクターも多く、今季の最後までもつれたJ1の優勝争いで、さらに増えている、という。武藤のMVP初受賞を記念したカードとなれば注目が高まることは間違いない。
Kumin(ライター)
あらゆるスポーツとディズニーを愛するトレカ女子。トレカジャーナルでは女子ゴルフをメーンに担当しているが、好奇心旺盛でほかのスポーツにも興味津々。エポワン「ディズニー」のコンプリートを目指している。