MLBロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木朗希投手が1月22日、ドジャースタジアムで入団会見を行った。大谷翔平投手と山本由伸投手の時と同様、会見はドジャースタジアムのセンターフィールドプラザで行われ、マイナー契約の選手としては異例の規模の入団会見となった。
会見の冒頭で、佐々木が袖を通したドジャースのユニホームには背番号「11」、名前は「R.SASAKI」と綴られた。ユニフォームに袖を通し、ドジャーブルーの帽子をかぶった佐々木は「ユニフォームに袖を通してみて自分はゼロからスタートするんだと身が引き締まる思いだ」と話した。
佐々木投手の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏によると、佐々木獲得に関心を示したMLB球団は20チーム。「私たちは8つのチームと実際に会った。そこからさらに絞り込むのは本当に難しい作業だった」と話した。最終的にはドジャース、サンディエゴ・パドレス、トロント・ブルージェイズの3球団に絞り、佐々木は実際に各都市に数日間ずつ滞在して球団施設なども見学したうえでドジャース入団を決断した、という。
「朗希はデータよりもフィーリングや個人的なコミュニケーションを重視するタイプ。彼は常に公平に判断しようと努めていて、決断はコインを投げるようなものだった。どんな決断を彼が下すか本当に想像がつかなかった」と最後まで去就が決まっていなかったことを説明した。
移籍交渉に臨むにあたって佐々木のアイデアで「投手の育成システム」に関する課題を各球団に出した。「球団側もこのアイデアを気に入ったと思う。朗希が何を聞きたいかがよりクリアになったからだ。球団に対しては、彼の欠点を指摘する権利も与えた」とウルフ氏は話した。
メジャー契約を結ぶことができる25歳まで待たずに23歳で移籍し、マイナー契約を結んだことについては「『あと2年待てば』という声も多く聞くが、2年後をどういう状態で迎えられるかという保証はないし、お金よりも2年という時間が大事だと判断した」と佐々木が自身の言葉で明かした。
大谷と山本からはそれぞれ「ようこそ」とメッセージをもらった。「2人とも素晴らしい選手であり、ほかにもチームにはすばらしい選手がたくさんいるので、一緒にプレーするのが楽しみ。ストレートとフォークボールを中心に投球を組み立てるので、そこを見て欲しい。試合数が増えることへの適応はより一層頑張らないといけない。まずは厳しい競争を勝ち上がって大リーグの舞台でプレーしたい」と意気込みを口にした。
この入団会見はすぐにTOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」でカードになった。購入者の中から抽選で、枚数限定の色違いパラレルも当たる。MLBのロゴマークがはさみ込まれた 1of1 も存在する。
ドジャースは2月11日にアリゾナ州でバッテリーがスプリングトレーニング(春季キャンプ)入りする。佐々木もマイナー契約ながら、招待選手として参加する予定だ。
「TOPPS NOW」では毎年、スプリングトレーニングの写真を使った人気のセット「Road to Openingday」を発売する。主力選手、注目選手がノミネートされるこのセットに佐々木が封入されるのは確実。こちらも購入者の中から直筆サインカードが当たる可能性がある。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。