第82回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が1月5日、米国ロサンゼルスで行われ、TVドラマ「SHOGUN 将軍」(ディズニープラス)主演の真田広之が、日本人初の主演男優賞(ドラマシリーズ部門)を受賞した。24年9月の第76回エミー賞主演男優賞に続き、日本人初の快挙となった。
同作品に出演した浅野忠信も、日本人俳優として初の助演男優賞を受賞した。
「SHOGUN 将軍」は、米作家ジェームズ・クラベルのベストセラー小説が原作。関ケ原の戦い前夜が舞台の歴史ドラマで、米ディズニー傘下のFXが制作した。1980年には三船敏郎が主演で「将軍 SHŌGUN」としてドラマ化された。有力大名に追い詰められて窮地に立つ、徳川家康がモデルの武将・吉井虎永が、生き残りを懸けて策略を巡らせる。伊豆に漂着し、虎永の家臣になる英国人航海士、按針の視点を通じて武家社会の風習が描かれるほか、通詞(つうじ)の戸田鞠子らが絡む複雑な人間ドラマが繰り広げられる。真田は吉井虎永を演じ、製作も手がけた。浅野は虎永の側近で野心を持つの柏木矢部を演じた。
真田は受賞スピーチで、「ありがとう。私は、ここにいいます。ありがとうございます。ゴールデングローブ賞が、私を見つけてくれた」と話した。浅野は、すぐに東京に帰って、翌朝から撮影に戻ると明かし「私にとって、とても大きなプレゼントです。本当に、本当に皆さん、ありがとう。私は、本当に幸せです!」と興奮気味に話した。
ドラマ「SHOGUN 将軍」は昨年9月に、米国テレビ界のアカデミー賞ともいわれる「第76回エミー賞」で、作品賞・主演男優賞・主演女優賞をはじめとした主要部門で最多25ノミネートを記録し、エミー賞史上最多18部門を制覇、内、日本人の受賞者も史上最多9名となる歴史的な快挙を成し遂げた。真田が主演男優賞を獲得したほか、戸田鞠子役のアンナ・サワイが主演女優賞に輝いていた。
真田らが「エミー賞」にノミネートされた際に書かせていただいた。
真田広之が「エミー賞」主演男優賞候補に!「将軍 SHOGUN」が最多22部門25ノミネート!【コラム/ノンスポーツ】
2019年には人気シリーズ映画「アベンジャーズ」の「エンドゲーム」にゲスト出演。ヤクザのアキヒコ役を務め、冒頭で、ヒーローのひとりでもあるホーク・アイと殺陣を演じ、暗殺された。「エンドゲーム」はUPPER DECK社がトレーディングカードにして、短い出演シーンながら真田のカードも収録。サインカードも封入された。日本における海外ドラマ人気の先駆けにもなった「LOST」(リットンハウス社)のカードにもファイナルシーズンで道厳役を演じた真田のカードが収録されている。
浅野も2011年にUPPER DECK社から発売されたマーベルの人気映画シリーズ「マイティ・ソー」にホーガン役で出演した際のカードがある。この作品は浅野にとってハリウッドデビュー作で、レギュラーカードにくわえ、コスチュームカードも封入された。
ドラマ「SHOGUN 将軍」については、続編の制作も進んでいる、という。アカデミー賞の前哨戦とも言われるゴールデン・グローブ賞。アカデミー賞でも表彰されるようなことがあれば、さらに「SHOGUN」カードの登場があるかもしれない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。