「Sports Collectors Daily」は、2024年にPSAがグレーディング鑑定したビンテージ野球カードのランキングを発表した。
1位は、昨年12月に天国に旅立った、通算1406盗塁の歴代最多記録を持つ、リッキー・ヘンダーソンさんで、TOPPS社の「1980 Topps」のルーキーカード(#482)が約4,800部がPSAに持ち込まれ、最も鑑定されたビンテージ野球カードとなった。
この数字は2023年から10%減少しているが、コレクターがヘンダーソンのルーキーカードが40年以上、経過した現在でも、グレーディング鑑定する価値があるとぁんが得ていることの証明といえるだろう。
PSAが1990年代初めにグレーディングを開始して以来、現在までに41,000枚以上のヘンダーソンのルーキーカードを鑑定した、という。
昨年の旅立ちの後、その価値は少し跳ね上がった。PSA 8は約250ドル、9は約2,400ドルの市場価格がある、とされる。
野球カードの場合、「ビンテージ」という定義は1981年以前に発行されたカード、となる。昨年、PSAによって最も多く鑑定されたビンテージ野球カードの2位は、TOPPS社の「1975 Topps」のジョージ・ブレットのルーキーカード(#228)で、約2,000枚がPSAの特製ケースに収められた。PSAのブレットの総枚数は現在、17,600枚を超えている。
3位はオジー・スミスのTOPPS社「1979 Topps」のルーキーカード(#116)で、約1,900の鑑定申し込みがあり、2023年から約10%増加した。
ミッキー・マントルは、「1966 Topps」のベースカード( #50)と「1958 Topps」の「All-Star」(#487)の2枚で、4位と5位をキープし、最も多く評価されたビンテージカードがそれぞれ約1,700回、鑑定された。PSAは現在、マントルの「1966」が約15,300枚、「1958」が約14,200枚をグレーディングしている。
ノーラン・ライアンの「1968 Topps」のルーキーカード(#177)は、昨年、PSAが1,600枚を鑑定して、合計18,100枚となり、6番目に鑑定の多いヴィンテージカードとなった。マントルの「1968 Topps」のベースカード(#280)は約1,500回、鑑定され、ロビン・ヨーントの「1975 Topps」のルーキーカード(#223)や、エディ・マレーの「1978 Topps」のルーキーカード(#36)とほぼ同数だった。
10位はジョニー・ベンチの「1968 Topps」のルーキーカードで、2023年より7%、減少した約1,400枚の鑑定となった。
昨年、マレーとベンチのルーキーカードのジェムミント=PSA10は1枚ずつ、追加された。2024年にPSA10を新たに採点したのは、今回のTOP10で、ふたりだけだった。
ちなみに、「ビンテージ」に対して「モダン」は1981年以降のトレカで、PSAが昨年、最もグレーディングしたカードは、UPPER DECK社「1989 Upper Deck」のケン・グリフィー・ジュニアの「Star Rookie」(#1)で、約10,100枚がPSAのグレーディング鑑定を受けた。そのうちの4%は、PSA10の評価を受けた。
2位はTOPPS社「2018 Bowman」の大谷翔平のルーキーカード(#49)で、約6,600枚が鑑定され、2023年に比べて44%、増加。3位はUPPER DECK社「1991 Upper Deck」の野球カード(#SP1)で、約5,000枚が新たに採点された。
PSAは昨年、合計で900万枚以上のスポーツ関連カードをグレーディングした。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。