富士フイルム・スーパーカップが2月8日、国立競技場で行われ、サンフレッチェ広島が2-0でヴィッセル神戸を下し、9年ぶり5度目の優勝を飾った。広島には優勝賞金3000万円、スーパーカップとメダルが授与された。
94年に始まったこの大会はリーグ開幕に先立ち2、3月に開催が定着。開幕時期が現行の2月から8月(秋春制)に変わる26年のシーズン移行に伴い、現行での開催は今回が最後になる。広島は出場5度目ですべてV。2月14日に開幕するJ1リーグ戦へ好スタートになった。
広島は前半12分、FWトルガイ・アルスランが右クロスからヘッドで先制ゴールを奪い、後半25分にはDF荒木隼人が右CKからヘッドで追加点をマークした。
昨季J1で2位に終わった広島が、J1連覇と天皇杯優勝の2冠をつかんだ神戸を下した。多くの主力を先発から外した神戸に対して、広島は新戦力と既存の戦力が融合した。MF田中聡とともに先発した、FWジャーメイン良は最前線で鋭いシュートを連発。後半に途中出場したMF菅大輝は、CKで荒木の得点をアシストした。
「いいボールがきたんで、ヤバいヘディングを決めるだけでしたね。チームとして90分間、いいサッカーができたことがゼロにつながったかなと思います。今季、全タイトル取れるように。ヤバいシーズンにしましょう!」と荒木は話した。
就任4年目のミヒャエル・スキッベ監督は、過去は3位、3位、2位と善戦してきたリーグ戦で10年ぶり4度目の優勝を狙う。ベスト16に勝ち残るアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の戦いも待つ。「強い神戸を相手にタイトルを取れてうれしい。前半からアクティブに、攻撃的なサッカーができたことが良かった。全体的に自分たちの方がいいサッカーができた。この後は我々も神戸もACLEがある。お互いに頑張っていきたい」と指揮官は話した。
この日の国立には大会最多5万3343人が集まり、シーズン最初の公式戦に熱い視線を送った。Jリーグは昨季以上に盛り上がることが予想される。トレーディングカードも、エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」の定着、TOPPS社の参入もあり、昨季以上の人気を集めそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。