プロレスラーの西村修さんが2月28日、天国へ旅立った。53歳だった。
西村さんは昨年4月、食道がんステージ4と診断され、抗がん剤治療による闘病生活を続けながらリングに上がってきた。今年1月31日のジャイアント馬場没25年追善興行・後楽園大会にも出場予定だったが、体調不良のため大会直前になって欠場していた。
東京都文京区出身の西村さんは、1991年4月に新日本でプロレスラーとしてデビュー。1998年にがんを発症するも克服し、2000年に復帰。IWGPタッグ王座を2度、藤波辰爾、天山広吉をパートナーに戴冠するなど活躍した。
その後は無我ワールド、全日本を経てフリーに。カール・ゴッチ、ドリー・ファンク・ジュニアら往年の名レスラーを師と仰ぎ、クラシカルレスリングに心酔。試合中でも瞑想ポーズを取り、その戦いぶりは「無我の伝道師」「西村ワールド」と称された。
2011年4月は文京区議会議員選挙に初当選し、故郷のために尽力。昨年のFMWE12・8鶴見大会が現役最後の試合となった。
BBMのプロレスカードにも90年代後半から登場した。
トレカジャーナル編集部