今年のWWE「イリミネーション・チェンバー」のメインイベントとなった男子イリミネーションチェンバー戦でも、試合後に世紀のサプライズが起きた。
6人で争われた激闘も最後は、「レッスルマニア41」での現役引退を表明しているジョン・シナと、絶大な人気を誇るカリスマ、CMパンクが対峙。
レジェンド同士の決戦は パンクがGTS、シーナがAAと決め技を繰り出すもどちらもクリア。敗れたが、チェンバーから退出していなかったセス・ロリンズがパンクにカーフ・ストンプをお見舞い。意識もうろうの状態でリングに戻ったパンクにして、シナがSTFUでCMパンクを捕獲。CMパンクは完全に意識を失いレフェリーストップ。シナが「レッスルマニア41」でのWWE王座挑戦権を獲得した。
シナが最後の「レッスルマニア」でリック・フレアーが持つ16回の世界王座獲得を越える17回目の王座戴冠に挑むことになった。
シナの勝利を祝福するために「レッスルマニア41」で挑戦を受けるコーディ・ローズがリングインして熱い抱擁と握手を交わした。ここで登場したのが、、ラッパーのトラヴィス・スコットを従えた「ラストボス」ロックだった。
ロックはコーディを配下に収めようと画策してきた。「時は来た。その手を広げて俺のところに来い。兄弟として俺を受け入れろ。そうすればおまえを俺のチャンピオンとして受け入れる。おまえの魂が必要なんだ。答えがイエスなら”アメリカン・ナイトメア”は永遠のものとなる。俺の目を見ろ。そしておまえの答えがノーであるなら今夜おまえの夢は死ぬ」と返事を求めた。
それに対してコーディは「俺はすべてがほしい。だが俺の魂はもう俺のものではない。わかるか?俺の魂はリングとファンにもう捧げている。ロック、ゴー!F●●K YOURSELF!」と回答。それを聞いたシーナは喜んで、小躍りしながらコーディとハグ。しかしすぐにその表情は冷たいものとなり、ロックの合図に、コーディーにローブローキック。悶絶するコーディから、父・ダスティゆかりのロレックスの腕時計を奪い、ブラスナックル代りに使い攻撃。ベルトでの殴打と続き、コーディは流血して立ち上がれなくなった。
シナはメジャーになってからは長いレスラー人生の中で一度もヒールターンしたことはなく、まさかの闇落ちに会場は騒然。泣き出す子供のファンもいたほどの衝撃だった。
シナは今後、どうなるのか、「レッスルマニア41」でのコーディと「闇落ち」シナのタイトルマッチはどうなるのか?、そして、ロックは?…多くの謎を残して今年の「イリミネーション・チェンバー」は幕を閉じた。
TOPPS社のオンデマンドカード「TOPPS NOW」では、勝者のシナをカード化。それだけでなく、コーディとロック、一転してコーディーを襲うシナ、ロックとシナとスコットのスリーショットもカードに。闇落ちカード2種はサイン入り、スリーショットカードは貴重な3人のコラボサイン入りが抽選であたる、こちらもサプライズなカードになった。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。