TOPPS社は3月18日のMLB日本開幕戦を記念して、オンデマンドカード「TOPPS NOW」2種の受注をスタートした。
オンデマンドカードは試合やイベントで起きた出来事を即座にトレーディングカードにして、期間限定で受注を受け付け。申込者だけが手にできる限定カードだ。
今回は、ドジャースとカブスの選手が成立した試合前のセレモニー、史上初めて日本人投手の開幕投手対決となった山本由伸、今永昇太投手のふたりがカード化された。
「TOPPS NOW」は購入したカードが届いた後に、抽選で色違いのシリアルナンバー入りカードが送られてくるお楽しみもあり、さらにサインカードやレリックカードが当たることもある。今回はセレモニーのカードに試合で使用したベース(MLBロゴ入り)、由伸&今永カードには使用球(公式球のロゴ入り)のカードが世界に1枚しかない「1 of 1」で用意された。
試合は、今永が4回までドジャースの強力打線を無安打無失点に抑える快投。初登板ということもあり、球数制限で降板すると、1点をリードされたドジャースが5回、大谷翔平投手の右前への今季初安打などをきっかけに3点を奪い逆転。
山本も2回にアマヤの適時二塁打で先制点こそ許したが、5回を3安打、その1点だけに抑え勝利投手になった。今永とともにメジャー2年目で初の開幕投手となった由伸は、2019年のヤンキース・田中将大以来、日本勢4人目の開幕戦白星をマークした。
大谷は9回にも右翼線へ二塁打を放ち、T・ヘルナンデス外野手の左前適時打で生還した。大谷は5回には逆転のホームを踏んでおり、2安打2得点を記録し、日本凱旋を飾った。
由伸は試合後にはMLBにはない「お立ち台」でヒーローインタビューを受けた。「ロサンゼルスでお待ちしてます」としゃれたメッセージを日本のファンに送った。共和党全国大会と日程が重なるためにメキシコで1996年に始まった米国以外の地でのMLBの試合。2000年代は野球人気の拡大を目指してのものになり、、日本では6年ぶり6回目の開幕戦となった。山本のメッセージも、今永の力投も、大谷の2安打も、そして、「TOPPS NOW」も間違いなく、日本のファンのハートをつかんだはずだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。