MLB日本開幕シリーズ第2戦が3月19日、東京ドームで行われ、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手がメジャー初登板初先発。押し出し四球で1失点も3回を1安打に抑えた。
注目の1球目で、99・5マイル(約160・1キロ)を計測。場内のどよめきが収まる間もなく、2球目も99・5マイル。3球目は100マイル(約161キロ)で押し切り、ハップを左飛に打ち取った。続く鈴木との日本選手対決で、1球目にこの日最速の100・5マイル(約161・7キロ)をマーク。球場の球速表示では163キロも出た。最後も高めの直球で空振り三振に斬った。
3回1死、バーティ―のボテボテの打球は三塁前へ。マンシーが必死の送球も間に合わず、内野安打となり、初安打を許した。さらに、3連続四球を与え、押し出しで初失点。それでも、4番・ブッシュを外角低めの直球で見逃し三振、5番・ショーには変化球を3球続けて空振り三振を奪った。
投球数の制限があったのか、56球を投げ、この回限りで降板した。「日本での開幕。日本のファンの皆さんがつくってくれた独特の素晴らしい雰囲気の中で投げられた。メジャーの良い打者に対して、自分のパフォーマンスができてよかった」と試合後に話した。試合は6-3でドジャースが2連勝を飾った。
MLBの規定により、海外開催シリーズでは交互にホームユニホームを着用。この日はドジャースが伝統の白基調のユニホームだった。そして、佐々木の左袖には「MLB DEBUT」のパッチが輝いていた。ポール・スキーンズ投手(ピッツバーグ・パイレーツ)のお宝トレーディングカードで話題のあの「MLB DEBUT」パッチである。
今年もTOPP社が1 of 1の「DEBUT PATCH AUTO」カードを制作するなら、佐々木のそれは日米で争奪戦が繰り広げられることになる。
TOPPS社ではオンデマンドカード「TOPPS NOW」で、佐々木のメジャー初登板をカード化。試合後にマウンドに集まって撮影した大谷翔平投手、山本由伸投手とのスリーショットカードも発売された。こちらのカードはイメージバリエーション、日本語バージョンもあり、抽選で1 of 1のトリプルサインカードも当たる。TOPPS社の販売サイトで公開されたサインは、日本でのサインとまだ、大きな変化はないようだ。
ドジャース・佐々木の「TOPPS NOW」はドジャースとの契約合意、入団会見に次ぐ3枚目。今回も見逃せないトレカになるだろう。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。