「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」が3月5、6日に京セラドーム大阪で開催され、日本代表がオランダ代表に5-0、9-0で2連勝を飾った。
第1戦では水谷瞬外野手(北海道日本ハム)が初回に先頭打者本塁打を放ち、主導権を握った。
1ストライクからの2球目をバックスクリーン左へ叩き込んだ。今回が侍ジャパン初選出。デビュー戦の初スイングでとらえた。ロマン砲の一発に京セラドームは沸き返った。侍ジャパンの先頭打者アーチは昨年11月の「プレミア12」の台湾戦の村林一輝(東北楽天)以来となった。
「ドキドキで打席に立ちました。松田コーチから『1打席目が大事』と言われたので、初球から積極的にいきました。良い結果になって良かったです」と笑顔を見せた。ソフトバンク時代に自主トレで弟子入りした日本代表の松田宣浩野手総合コーチから受けた助言を実践した。一塁ベンチ前では師匠の「熱男ポーズ」を披露した。
今回、細川成也(中日)とともに現役ドラフトで移籍した選手として侍ジャパンメンバーに初めて選ばれた。2023年の現役ドラフトで福岡ソフトバンクから北海道日本ハムに移籍しブレーク。交流戦で史上最高打率となる.438をマークし交流戦MVPに輝き、オールスターゲームにも初出場した。
連覇を狙った「プレミア12」では台湾に敗れ準優勝。来年のWBCへ向けて、若手選手の可能性を見届けた今回の強化試合。リリーフ陣の再編と、打線の長打力強化を掲げた井端監督も「ファーストスイングで見事なバッティングだったなと思う」と評価した。
「本当に2年前だったら考えられなかった舞台。ここまで支えていただいた方々に感謝してこれからも頑張っていきたい」。お立ち台でのヒーローインタビューを、ミドルネームのジェシーにちなみ「ワン、ツー、スリー、ジェシー」で締めた23歳。この度胸のよさと、底抜けの明るさこそ、新生侍ジャパンに必要なものなのかもしれない。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」ではこの「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」から、日本代表のカードを制作。水谷を筆頭に、17選手をカード化した。日本のトレカ史に名前を残すであろうシリーズもスタートを切った。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。