「Vポイント×SMBCレディス」の最終日が3月23日、千葉・紫CCすみれCで行われ、吉田優利(エプソン)が4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーで1アンダーの71で回り、通算13アンダーで2023年5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」以来となるJLPGAツアー4勝目を挙げた。
2位に8打差をつけて単独首位でスタートした吉田は1番、2番で2連続バーディーを奪うなど、前半9ホールで通算13アンダーで2位との差を9打に広げた。後半は13、14番と連続バーディー。16番こそ、ダブルボギーをたたいたが、2位の菅楓華(ニトリ)に9打差をつけてゴールを切った。

2023年5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」での優勝はエポワンに
吉田はグリーンを降り妹の吉田鈴(大東建託)らと抱き合った。「私にとって特別な大会でした。地元・千葉県で開催され、ホステスプロとしてどういう風にプレーができるか少し不安な部分がありましたが、最高な形で結果として恩返しできた」と笑顔を見せた。
「今日はちょっと緊張していて、いつもと違う気持ち悪い感じで、(2位と)すごい差があるので。昨日、SNSを開いたら全部『吉田優利』であふれてて、『吉田優利が勝つ』『これは負けない』というのが多くて、それを目にしてしまった。最終ラウンドにすごいフォーカスを当てたかったけど、それは自分にとって雑念だなと思い、昨日はSNSはあまり(詳しくは)見なかった」人気ゴルファーならではの、大きな期待と重圧にも勝った。
プラチナ世代の24歳は、大観衆の中でも動じない。2022年6月にはZOZOマリンスタジアムでの千葉ロッテマリーンズ・埼玉西武ライオンズ戦前に始球式のマウンドに立ち、見事な投球を見せた。この時は、エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」でカードになり話題を集めた。それまで、始球式カードと言えば、BBMが地道にカード化を続け、歴史を積み上げてきた。、吉田の一投は「エポワン」初の始球式カードとなり、後発とはいえ、さらなる人気カテゴリーへの成長に一役買ったといえる。
この日の優勝は久しぶりに「エポワン」になるだろう。そして、再び、ZOZOマリンのマウンドに立つ可能性もありそうだ。そうなれば、史上初の「エポワン」始球式2枚目のカード化も実現しそうだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。