MLB日本開幕シリーズ第2戦が3月19日、東京ドームで行われ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手が今季初本塁打を放った。
3点リードの5回1死、カブスの2番手ピアソンが投じた99・1マイル(約159キロ)の直球をとらえた。インパクト音が響き渡り、大谷はその手応えに確信歩き。だが、打球はバックスクリーン右。右中間席最前列のファンの腕に当たってグラウンドに落ちた。意外にも、飛距離が出なかったように見えたのは、打球が東京ドームの天井に当たり、それでもフェンスを越えたからだった。
カブスのカウンセル監督はリプレー検証を要求。だが、判定は覆らず、東京ドームは再び大歓声に包まれた。日本開催のMLB開幕シリーズで、日本選手による本塁打は2004年の松井秀喜(ヤンキース)以来、21年ぶり2人目となった。
開幕2戦目、8打席目の一発は自身最速のシーズン初本塁打となった。これまでは46本塁打した2021年の2戦目、9打席目だった。50本塁打/50盗塁を達成した昨季は9戦目、自己ワーストの41打席目で1号を放った。
試合はエドマン、E・ヘンルナンデスにも本塁打が出て、6-3でドジャースがカブスに連勝した。
「本当に勝ててうれしいですし、何とか1本出てほっとしてます。しっかり入るかなとは思っていたんですけど少し微妙な感じになっちゃって。でも打ててうれしいなと思います。本当にいい思い出になりましたし、またいつかこういうふうな形で試合ができればうれしいなと思うので、今年もまた応援よろしくお願いします」と、MLBにはないお立ち台を久しぶりに楽しむように話した。
TOPPS社ではオンデマンドカード「TOPPS NOW」で大谷のシーズン初本塁打をカード化。抽選で色違い、シリアルナンバー入りのパラレルカードが当たるほか、試合で使用したベースのMLBロゴ部分を裁断してはさみ込んだ1 of 1カードも当たる。開幕戦で勝利投手になった山本由伸投手、この日、メジャーデビューを飾った佐々木朗希投手とのスリーショットカードも作られ、こちらは写真違いのイメージバリエーション、日本語バーションのパラレル、3人の直筆サイン入り1 of 1カードも用意された。
日本のファンの夢を叶えた大谷の今季初アーチ、そして、夢の公式戦今季初「TOPPS NOW」。期間限定で、申し込み数しか発行されない限定カードに、何件の申し込みがあるのか、注目される。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。