バスケットボール男子の日本一を決める第100回天皇杯(全日本選手権)の決勝が3月15日、東京・国立代々木競技場で行われ、琉球ゴールデンキングスがアルバルク東京との「B1対決」を60-49で制して、初優勝を果たした。
3年連続3回目の決勝進出となったゴールデンキングス。第1クオーター(Q)から、ジャック・クーリーを中心にした自慢のオフェンスリバウンドで主導権を握った。2023年まで東京でプレーしたアレックス・カークも古巣相手にゴール下で強さを発揮した。
第2Qも両チームは互いに激しいディフェンス。ゴールデンキングスは一時、逆転を許したが、脇真大のドライブなどで流れを引き戻し、31-24で前半を折り返した。
第3Qに入るとケヴェ・アルマのダンクシュートやヴィック・ローの3ポイントシュートなどで再び突き放した。
46-36で迎えた第4Qは東京が猛追を見せたが、キャプテンの小野寺祥太が3ポイントシュートを沈めると、その直後には岸本隆一がレイアップシュート。最後はチーム一丸となって守り切り、悲願の頂点に立った。
大会最優秀選手(MVP)はクーリーが選出された。「今日は本当に各クォーターで16点を超える点数を取ってなかったぐらい、本当にディフェンスの激しい戦いができたと思います。その中でしっかりと勝ちを掴むことができて嬉しいです。アレックス(カーク)はいろんなプレーができて万能なところがあるので、本当にピックアンドロールでもなんでも、シュートもできるっていうところで、本当にバラエティに富んだコンビネーションが2人でできることは、相手にとっても非常に脅威になったと思います」と話した。
直前の試合で鼻骨を骨折し、フェイスガードをつけてプレーした小野寺は「3年連続で出場させていただいて、今日ようやく勝てたことが本当にうれしい。チームの雰囲気が良くなかったとき、勝てずにいたときにこういうタフなゲームを勝てたことがよかった。でも、僕らは優勝しましたけど、ここがゴールではないので。またレギュラーシーズン、チーム一丸となって戦っていきたいと思っています」と気を引き締めた。
大会ベスト5には、琉球からクーリー、カーク、脇真大、東京からテーブス海、安藤周人がそれぞれ初めて選出された。
熱戦が続くBリーグのトレーディングカードは「BBM × B.LEAGUE TRADING CARDS 2024-25 SEASON FAST BREAK 2nd Half」が3月1日に発売されたばかり。クーリー、小野寺の直筆サインカードも封入されている。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。