PGAツアー「ブルーベイLPGA」の最終日が3月9日、中国・ジャンレイク・ブルーベイGCで行われ、竹田麗央(ヤマエグループHD)が8バーディー、ボギーなしの64で回り、通算17アンダーで米ツアー通算2勝目を挙げた。ツアーメンバーとして参戦5戦目の優勝は、日本勢で史上最速記録となった。
2位に2打差の単独首位でスタートした竹田は1番で約2mのバーディーパットを決め、3、4番で連続バーディー。後半も11、13、14、16、18番と順調にスコアを伸ばし、ボギーなしで首位を独走。2位のミンジ・リー(オーストラリア)に6打差をつける圧勝だった。
日本で開催された昨年11月の「TOTOジャパンクラシック」以来の米ツアー2勝目。2022年の「スコットランド女子オープン」を制した古江彩佳(富士通)以来となる米ツアーメンバー1年目の優勝を飾った。
熊本県出身、21歳の竹田は昨年4月に「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝。日本女子オープンなど国内メジャー2冠を含む7勝に加え、米ツアーの「TOTOジャパンクラシック」優勝で2年間の米ツアー出場資格を得た。年間女王に輝き、史上最高額の賞金2億6573万円を獲得。今季米ツアーに本格参戦し、5戦目で頂点に立った。
「すごいいいリズムで回れました。こんなに早く優勝できると思ってなかったので、すごく毎試合、毎試合収穫があって、それがすごくいい方向にいったのかなと思います」
試合後には日本勢に祝福されてシャンパンで祝杯をあげ「すごいおいしかった」と笑った。
日本のファンにむけて「4日間、たくさんのご声援ありがとうございました。日本からは離れているけど、声援が届いての優勝だったと思うので、すごくうれしい」とメッセージを送った。
世界にその名前をとどろかせた竹田だが、トレーディングカードでも日本を代表するインサートカードが世界にデビューしそうだ。エポック社の「2024 JLPGA OFFICIAL TRADING CARDS TOP PLAYERS」には竹田の「デコモリシグネーチャーカード」が封入された。「デコモリシグネーチャー」はエポック社のオリジナルのインサートカードで、直筆サインを立体的なデザインで再現。1920-30年代の装飾様式である「ART DECO」の芸術的な表現である「DECO」と立体的に「盛り(MORI)上がった」を掛け合わせた造語でもある。竹田の「デコモリシグネーチャー」は日本でも人気でMINTモールでもよく売れている。海外からも評価される、竹田のアイコン的なカードになるかもしれない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。