サッカー日本代表が3月20日、埼玉スタジアムで行われた、ワールドカップアジア最終予選の第7戦で、バーレーンに2-0で勝利。8大会連続8回目の本大会出場を決めた。開催国のアメリカ、メキシコ、カナダの開催3か国を除き、世界最速で出場権を獲得した。
アジア最終予選で、2位以下に大差をつけてグループ首位に立つ日本代表は、勝てば本大会出場が決まる一戦。世界ランキング15位の日本に対して、バーレーンは同81位。それでも、バーレーンの徹底した対策でゴールをこじ開けられない。
前半9分、コーナーキックからのこぼれ球をキャプテンの遠藤航(リバプール)がゴールに押し込むも、VARの結果、直前に上田綺世(フェイエノールト)の腕にボールが当たっていたとして得点は認められず、0-0で折り返した。
日本はここまで、最終ラインに3人を配置する「スリーバック」で22得点2失点で、6勝1分け。攻撃的な布陣で、後半も主導権を握り、21分に久保建英(レアルソシエダ―ド)のパスを受けた途中出場の鎌田大地(クリスタルパレス)がゴール左隅に冷静に流し込んで先制した。
42分にも久保が得意の左足で追加点。バーレーンを完封し、歓喜の時を迎えた。日本はこの勝利で、通算成績を6勝1引き分けとし、3試合を残して本大会出場を決めた。
森保一監督は「耐えながらいけば自分たちの流れがくると、選手たちが我慢強く戦うことをやってくれた。(残り試合も)1戦1戦、勝利を目指して戦うことには変わりないが、選手を試していくなど、これからの成長に向けて全力で戦っていきたい」と話した。
「久保選手からいいタイミングでパスがきた。あとは決めるだけだった。こんなにスムーズにワールドカップに行けるとは思っていなかった。前回大会のとき苦労した分、いまは、ほっとした気持ち」と鎌田は話した。
1ゴール1アシストの活躍となった久保は「ゴールキーパーがクロスを待っている位置だったので、ゴールが狙えるかなと思って打った。入ってよかった。前回大会の最終予選は自分の幼さが出ていたが、今回はチームのためにということだけを一心に考えて、結果、ゴールを決められて、チームの勝利に貢献できてうれしい」とダメ押し点を振り返った。
そして、「目標にしているところまでたどりつくために一緒に戦って欲しい」(鎌田)、「ボクたちの目標はここではない。ワールドカップで強い相手と対等以上に戦うために応援して欲しい」(久保)と、ふたりはサポーターに呼びかけた。
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Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。バブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のバブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。