「KKT杯バンテリン・レディースオープン」の最終日が4月20日、熊本・熊本空港カントリークラブで行われ、佐久間朱莉(大東建託)が5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算11アンダー、205で初優勝を飾った。
ウィニングパットを決めると、両手を挙げてガッツポーズした。涙があふれた。グリーン横にいた22歳の同じ年の同期、桑木志帆と抱き合った。
「なかなか勝てなくて苦しい時間長かったですけど自分を信じてこの日まで戦ってきてよかった」昨季は2位が3回と、あと1歩で優勝を逃した。3度目の2位となった昨年6月のニチレイレディースでは1打差で優勝を逃して号泣した。
この日は首位と1打差2位からスタート。前半で4バーディーを奪って単独首位に立った。後半は小林夢果に並ばれるなど耐える展開に。11番では木の根元から第2打でうまくフェアウエーに戻しパーセーブ。13番も約3メートルのパーパットをしっかりと沈めた。14番もパーオンできず、難しいパーパットを残したが、きっちりと決めて、再び単独首位に立った。
「今できる最高のプレーをしようと集中できた。気持ちを楽にして勝敗はあまり考えていなかった」16番で後半初のバーディーを奪い、2位に2打差をつけて優勝を引き寄せた。
3歳からゴルフを始め、中学3年だった2018年に日本女子オープン出場。高校入学前の3月に尾崎将司が設立した「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」に1期生として入門した。2021年、初めて受けたJLPGA女子プロテストで2位に3打差のトップ合格。 同アカデミー出身者では、西郷真央に次ぐ2人目のプロゴルファーとなった。
「ひとつ勝てば、ふたつ勝ちたくなります。もっとJLPGAツアーで精進して強くなりたい。それが今、私がやることです。もちろん、勝利にこだわって」シンデレラストーリーが幕を開けた。
エポック社のオンデマンドカード「EPOCH-ONE」では佐久間の悲願の初優勝カードを制作。発注をスタートした。新しいシンデレラの記念カードは手に入れておいて絶対に損はない。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。