F1の日本GP決勝が4月6日、鈴鹿サーキットで行われ、レッドブルに移籍しての初戦となった角田裕毅は12位に終わった。ポールポジション(PP)からスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が今季初優勝を飾り、通算64勝目をマークした。
この日の観衆は115,000人で、開幕した4日からの3日間の合計が266,000人となり、ともに鈴鹿サーキットにおける2009年のF1GP再開以降の最多記録となった。その大観衆の中での凱旋レースとなった角田は、2年連続の入賞(10位以内)こそ、ならなかったが、電撃移籍だったことを考えれば大健闘と言える。最優秀ドライバーにあたる「ドライバー・オブ・ザ・デー(DOD)」にもファン投票にも選ばれた。
それでも「複雑な気持ち。1戦目にしては悪くはなかった。ただ、ホームGPだけにポイントを取りたかった」と角田は「レッドブル」デビュー戦を振り返った。フリー走行1回目から全体6番手タイムを記録し、予選Q1でも7番手で突破を決め、予選14番手から出た1周目。リアム・ローソン(ニュージーランド)を抜き去った。開幕2戦での不振で、角田と入れ替わる形で移籍したライバルに勢いの差を見せつけた。
強豪レッドブルはコンストラクターズ部門で6度のタイトルを誇り、今季は2年ぶりの王座奪還を狙う。「まだ1戦しか終わっていない。焦らず徐々に。学んでいることはいい方向性だと思う。この勢いを無駄にせず、もっと上を目指せるようにしたい」と自らの進化を約束した23歳。2021年にF1デビューを果たしたバーレーンGPへ思いを馳せた。
F1のトレーディングカードの制作・販売の権利はTOPPS社が持つ。まずはオンデマンドカード「TOPPS NOW」での日本GPの激闘の再現となりそう。角田の新しい白いレーシングスーツでのカードが楽しみだ。
Cove(ライター)
元スポーツ紙ライター。国内外のコレクションアイテムを収集して30年あまり。ボブルヘッドのコレクションが自慢で日本唯一のボブルヘッドライター(自称)。トレカはレギュラカードのコンプリと日本人メジャーが中心。