NBAの2020-21シーズンが12月22日、開幕する。数年前から開幕後でなければ、NBAのトレカが発売できないルールになっているが、PANINI社は開幕直前の12月初めに注目のトレカ「Certified」「Hoops」の2種の人気ブランドの内容を発表した。この2大ブランドには、注目のトップ3のプロユニのルーキーカード(RC)が封入される。昨季のザイオン・ウィリアムソン(ペリカンズ)のような「モンスターRC」は登場するのか。注目のトップ3を紹介する。
【全米1位】アンソニー・エドワーズ(Anthony Edwards)=ミネソタ・ティンバーウルブズ
ジョージア大ではエースとしていきなり、デビュー戦で同大学新人初戦タイ記録となる24得点。シューティングガードとして平均19.1得点をマークしオールSECセカンドチーム、フレッシュマン・オブ・ザ・イヤーに選出された。天性のスコアラー(点取り屋)としてだけでなく、プレーメイキング力、ディフェンス力も示し、18歳、大学1年生ながら、米スポーツ専門TV「ESPN」の2019年版「TOP100」では全体4位、シューティングガードでは1位にランキング。現役NBA選手の中に入っても見劣りしない体格で、強さだけでなく、スピードもある。
【全米2位】ジェームズ・ワイズマン(James Wiseman)=ゴールデンステート・ウォリアーズ
19歳のセンターは高校卒業時に、オールスター戦ともいえる「マクドナルド・オールアメリカン・ゲーム」に出場。メンフィス大学では昨季、22分間で28得点、11リバウンド、3ブロックの衝撃デビューを飾った。運動能力が高いビッグマンと評価されていたが、入学前に大学関係者から不正な勧誘を受けたとして出場停止処分に。わずか3試合、合計69分間のプレーだけでNCAAを去ることになったが、そのフィジカル面も含めた才能への評価は変わりなく、ディフェンスの軸になれる選手として、この指名順となった。
【全米3位】ラメロ・ボール(LaMelo Ball)=シャーロット・ホーネッツ
ロンゾ・ボール(ペリカンズ)の実弟というだけでなく、シュートレンジの広い大型ポイントガードとして早くから脚光を浴びていた。大学には進学せず、NBA入りへ腕を磨くため、豪州を拠点とするNBLでのプレーを選択。イラワラ・ホークスで12試合に出場し、平均17得点、7.4リバウンド、6.8アシスト、シュート成功率37.7パーセントを記録。NBL史上最年少でトリプル・ダブルを記録するなど、故障で離脱したものの、華々しいルーキーイヤーを終え、新人王に選ばれた。
ザイオンも大学時代から注目されていたが、その前年のNBAシーズン終盤に新人のルカ・ドンチッチ(ホークス)が大活躍した影響も相乗効果となり、RCにとんでもない価格がついてきた。その流れで、エドワーズ、ワイズマン、ボールのトップ3のRCも間違いなく、高値で取引されそうだ。
これまで、3人のトレカは大学、もしくはロゴなしで所属チームが特定できない形で発行されてきた。
最新のベケット「スポーツカード・マンスリー」1月号ではバスケットボール部門ホットリストで、PANINI社の「Contender Draft Picks」のボールが1位(取引価格200ドル-500ドル)、エドワーズが2位(同125ドル-300 ドル)、ワイズマンが3位(同100ドル-250ドル)と掲載された。兄がNBA現役の司令塔、爆弾発言で物議を醸しだしている父親の元NFL選手、ラバー・ボール氏の存在もあり、知名度が高いことに加え、バスケの花形・大型ポイントカードという華のある要素が「ボール人気」につながっているようだ。
トレカジャーナル編集部