12月22日に開幕するNBAの2020-21シーズンは話題が満載だが、トレカ的にも注目はドラフト上位のトップ3、アンソニー・エドワーズ(ティンバーウルブス)、ジェームズ・ワイズマン(ウォリアーズ)、ラメロ・ボール(ホーネッツ)だろう。しかし、もうひとり、見逃せないルーキーがいる。それが、ウィザーズがドラフト1位(全体9巡目)で指名した「ドンチッチ2世」ことデニ・アブディバだ。
イスラエル出身のアブディバはイスラエル・リーグの「ユーロ屈指の強豪」マッカビ・テルアビブと16歳で6年契約。今季まですでに2年間、プロとしてプレーし、今季、史上最年少、「リーグ最年少でトリプル・ダブルを達成するなどチームの3連覇に貢献し、イスラエル・リーグのMVPを受賞した。
「イスラエルの超新星」「イスラエルの至宝」「テルアビブの王子様」…。アブディバには「ドンチッチ2世」以外にも華々しいニックネームがついている。それでも、スロベニア出身のルカ・ドンチッチ(マーベリックス)と同じ東ヨーロッパ系であること、ドンチッチのプロ入りと同じスモールフォワード、パワーフォワードのポジション(現在はポイントガード)であることが最もわかりやすい「ドンチッチ2世」と呼ばれる所以なのだ。
ウィザーズといえば、同じ9位で昨年、八村塁を指名して、日本でもお馴染みのチームになった。2年連続して海外出身選手を指名。アブディバも日本での露出度が上がれば、米国国内以上に人気が出る可能性は高い。最新のベケット「スポーツカードマンスリー」1月号のバスケットボールのホットリストではPANINI「Contenders Draft Picks」の直筆サインが6位にランクイン。ドラフト前のランキングにもかかわらず、100ドル-250 ドルで取引されている、と掲載された。米国の大手ネットオークション「E-Bay」ではPANINI「Prizm Draft Picks」のパラレルが1,000ドル以上で落札されている実績がある。
まだまだ、ザイオン・ウィリアムス(ペリカンズ)に比べれば、ルーキーカードの取引価格は当然、低い(比べるのもおかしい)が、開幕後の活躍次第では日本から人気が上がっていくかもしれない。
トレカジャーナル編集部