日本プロ野球外国人OB選手会カードセットが3月27日に発売される。同選手会では初の公式カードセットは発売から話題を集めており、問い合わせが続いているという。
一般社団法人日本プロ野球外国人OB選手会は2018年11月に設立された。文字通り、かつてNPBでプレーした経験がある外国人選手の中で同会の趣旨に賛同した200人以上の会員が所属。日本でのイベントを中心に、ファンと交流を続けてきた。
今回のカードセットは同会が公認し、全面的に制作に協力。会員の中から41人の元助っ人を厳選し、セットにはベースカード41枚と箔サイン入りインサートカード1枚、直筆サインカード1枚が封入される。
41人の中でも人気を呼んでいるのが、ウォーレン・クロマティさんの直筆サイン。クロマティさんはMLBエクスポズから1984年に巨人入り。90年までプレーし89年には首位打者とMVPに輝いた。勝負強い打撃と明るいキャラクターで巨人最強の外国人選手として知られ、外野の守備位置でスタンドのファンとともにする万歳パフォーマンスでも知られる。昨季はアドバイザーとして巨人と契約し、ナインにアドバイスを送りチームのセ・リーグ2連覇に貢献した。
クロマティさんは巨人退団後、1年だけプレーしたMLBロイヤルズを含めても、日米を合わせて17年間の現役時代に直筆サインカードが存在しない。今回のカードセットに封入されるカードが初の直筆サインカードになるため、制作、販売するエポック社やOB選手会には海外からも問い合わせがある、という。
今季も数多くの外国人選手が来日する。新型コロナで来日が春季キャンプに間に合うか、など不安な部分もあるが、来日外国人選手のトレカは日本のコレクターの間では人気カテゴリーのひとつで、カードショップでも過去の米国メーカーのカードをそろえ、専用バインダーを用意する。今回の「日本プロ野球外国人OB選手会カードセット」も完売は必至で、クロマティさんをはじめ、ファンの記憶に残る助っ人たちの直筆サインは貴重なものになる。
トレカジャーナル編集部