NBAロケッツのジェームス・ハーデンが1月13日、4チームが絡む大型トレードでネッツへ移籍した。新天地でのデビュー戦となった同16日の対マジック戦で32得点、14アシスト、12リバウンドを記録。史上初の移籍先チームでの初戦で30得点超えのトリプルダブルを達成した。
サンダー時代のチームメートだったケビン・デュラントと再びタッグを組み、相乗効果を生んだ。デュラントも今季最多となる42得点。チームは122−115で勝利した。
残すは個人的な理由で離脱中のカイリー・アービングとの新「BIG 3」の形成となった。アービングはチームの新型コロナ対策に違反して5万ドルの罰金が科され、出場を自粛。6戦連続の欠場となったが、ハーデンの加入でコートに戻ってくる可能性は高い。
ハーデンは昨季の終了後に、ロケッツのフロント陣を批判しトレードを要求。ウワサされていたオフのトレードは実現しなかったが、1月12日の対レイカーズ戦後には再びチームを批判し、翌日にトレードが敢行された。2017-18年シーズンにはオールスターゲームとシーズンでダブルMVPを獲得。翌シーズン以降もマイケル・ジョーダンに匹敵する得点記録をマークし続けていたが、人気面では「スーパースター」と呼ぶには物足りなかった。
その要因として、チームとの相性をあげる人がいる。サンダー、ロケッツではその実力をあますことなく発揮することができず、「スーパースター」としては輝くことができなかった、というのだ。ネッツはかつてのスター選手、スティーブ・ナッシュがヘッドコーチに就任。2年前には過去4度の得点王となったデュラント、かつての全米ドラフト1位で新人王にもなったアービングを獲得。若手、中堅にも才能のある選手が集まり、可能性を秘めたチームといえる。実際にこの日の白星で4連勝を飾り9勝6敗となり、アトランティック・ディビジョンの3位、イースタン・カンファレンスの4位に浮上した。
ハーデンはトレカ人気もあるのだが、「スーパースター」にはなりきっていないのが現状だ。ネットオークション「ebay」ではルーキーカードのPANINI「2009-10 National Treasures」の99枚限定の直筆サイン&パッチが、グレーディング鑑定10点満点でも5,000ドルに留まっている。新「BIG 3」が完成し、ネッツがさらになる快進撃を続けた時、ハーデンのトレカは「スーパースター」としてどこまで上り続けるだろうか?
トレカジャーナル編集部