ちょっと余談ですが、ニューヨーク・ヤンキースのレジェンドであるミッキー・マントル選手の1952年のトーディングカードがオークション史上最高額の日本円にして約5億4000万で落札されたニュースにはビックリしました。その背景には、ミッキー・マントル選手に対する憧れや尊敬がある気がしてなりません。カード文化の違いなのかもしれませんね。
さて、話を戻します。
今年は、日本サッカー協会創立100周年を迎える記念すべき年です。
1921年9月に大日本蹴球協会として発足以来、幾多の苦難の道を乗り越え、数多くの名プレーヤーを輩出するとともに、オリンピック、さらに悲願のワールドカップにも連続で出場し、また多くの日本人選手が海外で活躍するなど、飛躍的な発展を遂げたと言っても過言ではなでしょう。
依然、コロナ禍の中で各スポーツやイベントはどうなるのか、東京オリンピックは開催できるのかなど心配は尽きません。日本サッカー協会100周年の祭事も予定されていることと思いますが、安心で安全な世の中で無事に開催できることを祈っています。
今回紹介をするのは、日本サッカー協会の設立80周年を記念してPANINI社が企画販売したトーディングカード。
各年代のレジェンド達を「歴代の勇者たちの足跡」と称して60年代、70年代と年代毎に追った企画や、「80年の記憶」と題して68年のメキシコ五輪や98年のフランスW杯といった名シーンの数々をラインナップするなど、日本サッカーの歴史を振り返ることができる、まさに画期的なカードだったと思います。
名前しか知らなかった名選手たちの写真や、当時のユニフォームに、その時代を大いに感じることできます。
この80周年記念トレカは、いくつかのシリーズが発売されていたはず。
確かレギュラーカードはコンプリートしていたと思うのですが、どこにしまったのか…。試合会場で、たまたまお会いしたレジェンドたちに確かサインもいただいたこともある。もう一度、探してみよう。
そんな中、2枚だけ手持ちをしていました。その2枚とは、60年代に活躍し、メキシコ五輪の銅メダリストでもあるGK横山謙三さんと、MF森孝慈さん。ともに三菱でプレーしており、日本代表や当時の日本リーグでも何度か観戦した事のある思い出のプレーヤー。
敏捷な動きを動物園の豹を見て掴んだとの逸話の残る横山さん、釜本さんと同期で早稲田大時代に実業団を破り天皇杯優勝を遂げ、攻守にクレバーが目立った森さん。懐かしい。
100周年にも、こうした歴史を再確認し、時代を振り返る素晴らしいトレーディングカードが企画されること切に望みたいです。
日本のカード文化を高める、いいきっかけになればとも思います。
Chief【ライター】
国内サッカーを中心にトレカの世界を長年に渡って見守って来た元スポーツ雑誌編集者。横浜F・マリノスサポーター。