Bリーグの川崎ブレイブサンダースの特別指定選手、米須玲音(れおと=京都・東山高)が2月13日、初出場。リーグ初得点をマークした。同6日には琉球ゴールデンキングスのハーパー・ジャン・ジュニア(福岡第一高)がBリーグの最年少出場記録を17歳11カ月28日に更新。Bリーグの高校生特別指定選手が脚光を浴びている。
「特別指定選手」は男女サッカー、フットサルにもある制度で、Bリーグでは2016年の発足と同時に導入された。全日本大学バスケットボール連盟、全国高等学校体育連盟のいずれかに加盟するチームの16歳から22歳までの選手が対象で、各クラブは2名まで登録でき、契約期間は3か月間となる。2月14日に大阪エヴェッサの高原晟也(日大)が大学チーム活動再開のため退団したため、B1からB3までの28チームに42人の特別指定選手が在籍している。
今季の特別指定選手も、NBAワシントン・ウィザースで活躍する八村塁の弟、八村阿蓮(東海大)が渋谷サンロッカーズでプレーするなど大学生が主体で39人。高校生は米須、ハーパーにくわえ、2月5日にB3の岐阜スゥープスが高橋快成(富田高2年)の加入を発表。16年の32人から数えて通算201人目の特別指定選手は、今季3人目、リーグ史上12人目の高校生Bリーガーとなった。
『BBM×B.LEAGUE トレーディングカード 2020-21 FAST BREAK 1st Half』に収録されているルーキーだけを見ても、川崎の増田、滋賀の前田ら特別指定選手から正式にプロ入りした選手のトレーディングカードは存在するが、特別指定選手時代のトレカはない。特別指定選手のトレカも今まで発行されていない。当然、目玉のひとつになるレアカードなので担当者も制作へ向けて努力してくれてはいるが、アマチュアの肖像権の問題などもあり、難しいのが現状だ。
米須はU-16日本代表候補にも選ばれたPGで、準優勝した3年時の全国高校選手権(ウィンターカップ)では大会ベスト5にも選ばれた。ハーパーもPGで2年時の全国高校総体とウインターカップで2冠達成に貢献。昨年のウインターカップではキャプテンとしてチームをベスト8に導いた。将来のスター候補として熱い視線を送られているふたりだが、米須は日大、ハーパーは東海大への進学が決まっている。そうなると、ふたりのルーキーカードを手にできるのは大学卒業=プロ入りする5年後、ということになる。このふたりだけはトレカを制作してもいい「トレカ特別指定選手」にならないだろうか?
トレカジャーナル編集部