エポック社は2月25日、同社のオンデマンドトレーディングカード「EPOCH One」のJリーグに、2021シーズンからヴィッセル神戸が新規参入することを発表した。これで「EPOCH One」から発行されるJリーグチームは10球団に増えた。
2021年シーズンの開幕日の前日のビッグニュースだった。同社は「EPOCH One」の公式HPで「2021年シーズンよりヴィッセル神戸がEPOCH-ONEに参入いたします。参加クラブが増え、より一層パワーアップする2021年度エポックワンをお楽しみに!」としている。
「EPOCH One」はエポック社の創業60周年記念事業として2018年にスタート。記憶と記録に残る選手のプレーなどを試合後、トレカにして72時間限定で発売。日本初のオンデマンドカードサービスとして今年4年目を迎えた。Jリーグだけでなく、プロ野球でも同サービスを実施しており、昨季までに東北楽天ゴールデンイーグルスとオリックス・バファローズを除く12球団中10球団が参加している。
レギュラーのカードのほかに、限定商品として「ホロスペクトラ」と直筆サイン入りの「シグネーチャー」も発売され、進化を続けている。
ヴィッセル神戸の参入で期待されるのが、同チームに所属する人気外国人選手のアンドレス・イニエスタのカード化だろう。「EPOCH One」公式HPではヴィッセル神戸の参入を発表すると同時に2月27日の開幕戦でのイニエスタの活躍をモデルにしたサンプルカードの画像を掲載した。ただし、来日4年目を迎えるイニエスタは、昨年12月に受けた右足の手術明けのため、開幕戦には間に合わない。
さらにヴィッセル神戸の参入で夢が膨らむのが、同じ楽天が親会社の東北楽天ゴールデンイーグルスの参入だ。東北楽天には今季、MLBニューヨーク・ヤンキースからFAとなった田中将大投手が復帰。春季キャンプから話題を独占している。東北楽天の参入なら、田中の「EPOCH One」制作は必至。NPB開幕前の発表が待たれる。
オンデマンドカードは「TOPPS Now」や「PANINI Instant」が知られているが、日本では「EPOCH One」の存在も浸透してきた。今後はNPBとJリーグ以外のスポーツへの進出がウワサされており、男子バスケットのBリーグ、バレーボールのVリーグ、男女ゴルフ、そして、東京五輪でのオンデマンドカート登場も期待される。
トレカジャーナル編集部